2012 Fiscal Year Annual Research Report
高次組織化π共役ポリマーナノチューブ複合体のキラルπ空間制御と機能開発
Publicly Offered Research
Project Area | Emergence of highly elaborated pai-space and its function |
Project/Area Number |
23108723
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
藤原 尚 近畿大学, 理工学部, 教授 (30190101)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ポリチオフェン / ナノチューブ / 金属ナノ粒子 / 光応答性 / 分子認識 |
Outline of Annual Research Achievements |
キラルアゾポリチオフェンナノチューブと金属ナノ粒子の複合体を合成するために、ビオローゲン誘導体で保護した金ナノ粒子および銀ナノ粒子を合成した。TEMにより観察すると微細で粒子径が整っていることを確認し、UV-visスペクトルを測定すると金属ナノ粒子特有の表面プラズモン共鳴に基づく吸収を確認したことから、金属ナノ粒子の生成を確認した。それらの金属ナノ粒子をPNTに内包させ、キラルアゾポリチオフェンナノチューブと金属ナノ粒子の複合体を合成し、TEMによる観察およびエネルギー分散型X線分析を行った。その結果、構成元素である金、銀の存在を確認すると共にポリマーナノチューブ内中空に金属ナノ粒子が凝集することなく内包された様子を観察できた。キラルビナフチル基とアゾベンゼンを導入したターチオフェン誘導体[(R)-,(S)-1] のテンプレート電解重合を行いキラルアゾポリチオフェンナノチューブ[(R)-,(S)-1-PNT] を合成すると共に、1-PNTの中空内に金ナノ粒子を内包したAu-NP@1-PNTを創製した。UV-visおよび円偏光二色性スペクトルを用いて1-PNTおよびAu-NP@1-PNTの光応答性と不斉特性について調べた。紫外光と可視光を照射し、UV-visおよびCDスペクトルを測定するとアゾベンゼンの光異性化に基づくスペクトルの変化を観測し、ポリチオフェンナノチューブにおいても可逆的に光異性化することを見出した。 ターチオフェン(重合部位)・キラルビナフチル・ビオローゲンを含むキラルカチオン性ポリチオフェンナノチューブ(VL-PNT)を合成し、VL-PNTのナノ空間における生体物質ヌクレオチドのアデノシン三リン酸(ATP)とグアノシン三リン酸(GTP)の認識能について調べたところ、ATPよりもGTP の方がVL-PNTの中空内に取り込まれることが分かった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)