2012 Fiscal Year Annual Research Report
DISC1/Neuregulin-1とシナプス形成
Publicly Offered Research
Project Area | Generation of synapse-neurocircuit pathology |
Project/Area Number |
23110506
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
森 大輔 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00381997)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 統合失調症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、有力な統合失調症発症脆弱性因子(DISC1、Neuregulin-1など)に焦点を当て、その分子間ネットワークを解明することにより、統合失調症の分子病態を理解することを目的とした。我々は、統合失調症様表現型を示すDISC1ノックアウトマウスにおいて、Neuregulin-1の分泌量が減少していることを発見した。DISC1が前駆体型Neuregulin-1の細胞内輸送と分泌の制御に関与していると考え、関連因子のスクリーニングおよび機能解析を行った。DISC1およびNeuregulin-1複合体に結合する分子の検索を、アフィニティークロマトグラフィー法と質量分析器を用いて試みたところ、アダプタータンパク質など細胞内輸送に関与する分子を複数同定することが出来た。さらに、我々は、分泌型Neuregulin-1を定量する方法を開発した。内在性のNeuregulin-1は発現量が非常に低く、現在定量解析に利用できる系は存在しない。分泌型Neuregulin-1の定量を可能にするプラスミドベクターを作成した。また、ゴルジ体を起点とする成長因子の出芽・輸送の同調を可能にする実験系の開発を試みた。その結果、ゴルジ体からの前駆体型Neuregulin-1の出芽を同調できる培養系の確立に成功した。その実験系を用いて、海馬培養神経細胞では、DISC1はNeuregulin-1の分泌量を直接制御することを厳密に証明した。さらに、この系に影響を与えるエフェクターの機能を解析することにより、分泌機構の一端を明らかにした。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)