2012 Fiscal Year Annual Research Report
広汎性発達障害モデルマウスを用いた発症メカニズムの解明
Publicly Offered Research
Project Area | Generation of synapse-neurocircuit pathology |
Project/Area Number |
23110524
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
定方 哲史 群馬大学, 先端科学研究指導者育成ユニット, 助教 (90391961)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | autism / BDNF / CAPS2 |
Outline of Annual Research Achievements |
CAPS2 (Ca2+-dependent activator protein for secretion 2)は,有芯小胞の分泌に関与するCAPS1のホモログであり,小脳においてBDNF (Brain-derived neurotrophic factor)を含む顆粒の分泌に関与していることなどが知られている.また,申請者らのヒト自閉症患者の血中におけるCAPS2の発現解析の結果から,自閉症患者特異的にCAPS2のexon 3がスキップしていることが明らかになってきた.申請者は今回CAPS2 exon 3 のみがスキップを起こす自閉症モデルマウスを作製した.CAPS2 exon 3スキップマウスの行動解析により,様々な自閉症様行動を示すことが分かってきた. 1)オープンフィールドにおいて,新奇物体を置いたときに,行動量の低下や,新奇物体への接触の低下が見られた.2)高架式十字迷路において,不安が高進していた.3)回転かごにおいて,恒暗状態ではサーカディアンリズムが消失するケースが見られた.4)オープンフィールドを用いた社会性相互作用テストにおいて,社会性相互作用の低下が見られた.5)母マウスの哺育行動に異常が見られた. さらにこのマウスの解剖学的解析により,BDNFやクロモグラニンのトラフィッキングの異常やゴルジ体の形態異常が示された.電気生理学的解析においては,paired-pulse facilitationに異常が見られた.以上より,このマウスは自閉症モデルマウスとして有用であることが示された.
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)