2012 Fiscal Year Annual Research Report
IL1RAPL1によるシナプス形成調節と精神遅滞・自閉症の発症機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Generation of synapse-neurocircuit pathology |
Project/Area Number |
23110530
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 知之 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90372367)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | シナプス / 知的障害 / 自閉症 / シナプスオーガナイザー |
Outline of Annual Research Achievements |
① 知的障害・自閉症の原因遺伝子産物Interleukin-1 receptor accessory protein-like 1(IL1RAPL1)は受容体型チロシンキナーゼ(PTP)δとの結合を介して興奮性シナプスを誘導するシナプスオーガナイザーであることを明らかにしていた。さらにIL-1受容体複合体の共通サブユニットであるIL-1RAcPタンパク質は中枢神経系においては細胞接着分子として機能し、PTPδとの結合を介して興奮性シナプス形成を担うことを見出した。IL1RAPL1及びIL-1RAcPのダブルノックアウトマウスの解析からIL-1RAcPはIL1RAPL1の機能の一部を補完することも明らかとなった。 ② IL1RAPL1-PTPδによるシナプス形成シグナルは同じく神経発達障害の原因遺伝子産物として知られるNeuroligin-Neurexinによるシナプス形成シグナルを抑制することを見出した。これらの異なるシナプスオーガナイザーシグナル間のクロストークの異常が自閉症等の神経発達障害の原因となる可能性が示唆された。 ③ IL1RAPL1欠損マウスでは、各種学習の遅れ、記憶の長期保持の障害、社会性行動の異常、行動の柔軟性の障害など知的障害、自閉症の症状に関連した表現型が認められた。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|