2012 Fiscal Year Annual Research Report
低分子RNAの生合成機構の多様性と病態形成での役割に関する研究
Publicly Offered Research
Project Area | Diversity and asymmetry achieved by RNA program |
Project/Area Number |
23112702
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 洋 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (00587793)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 低分子RNA / 遺伝子 / 病理学 / シグナル伝達 / 癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、マイクロRNA(miRNA)などの低分子RNAプログラムの品質管理機構の分子基盤を明らかにし、その機構の悪性腫瘍およびウイルス感染における役割を解析し、病態把握への応用の可能性を検討することを目的とする。本研究にて、MCPIP1と呼ばれる遺伝子をmiRNAによるRNAサイレンシングの負の調節因子として同定し、MCPIP1が細胞質でribonucleaseとしてmiRNA前駆体のループ部分を切断しmiRNAの生合成を終息させること、MCPIP1がmiRNAの生合成における中心的なribonucleaseであるDicerと拮抗することなどを見出し、これまで未知であったmiRNA産生を負に調節する経路を新たに発見した(Molecular Cell, 44, 424-436)。平成24年度には、MCPIP1によるmiRNA前駆体の分解を抑制するRNA結合タンパクLaとMCPIP1の関係について、乳癌の遺伝子発現データを解析し、結果として、DicerおよびLaとMCPIP1の発現量が乳癌の予後に与える影響が拮抗関係にあることを見出した(J Biol Chem, 288, 723-736)。また、癌における遺伝子発現調節ネットワークにおいて、miRNAによるネットワーク制御の意義を解明し、新規バイオマーカーや新規治療標的を見出すことを目的とし、GSEA-FAME analysis(GFA)という新規解析手法を開発した(Nucleic Acid Res, 41, e62)。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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