2012 Fiscal Year Annual Research Report
植物のミトコンドリアmRNA制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Diversity and asymmetry achieved by RNA program |
Project/Area Number |
23112715
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
平山 隆志 岡山大学, 資源植物科学研究所, 教授 (10228819)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | シロイヌナズナ / ミトコンドリア / mRNA安定性制御 / polyA特異的RNA分解酵素 / polyA付加酵素 / ストレス応答 |
Outline of Annual Research Achievements |
高等植物シロイヌナズナのミトコンドリアのmRNA安定制御に関わると考えられるpolyA特異的RNA分解酵素AHG2/PARNとpolyA付加酵素AGS1の機能解明を進めている。平成24年度は、主にahg2-1変異株のミトコンドリアの性状について解析を行った。そのひとつに、タンパク質の変動を調査した。核ゲノムコードのミトコンドリア局在タンパク質とミトコンドリアゲノムコードのタンパク質についてwestern blottingを行い、蓄積量を調査した。その結果、変異株ではミトコンドリアゲノムコードのタンパク質の増加が認められた。また、Blue-Native-PAGEを用いてミトコンドリア複合体のタンパク質量を調査した。その結果、変異株では、複合体の量が変動していることが確認された。このことから、mRNAの蓄積がタンパク質の増加を引き起こし、それがタンパク質複合体の量比を混乱することにより、呼吸に必要な複合体形成が阻害もしは不安定化を引き起こしていると推察される。また、ミトコンドリアDNA量、RNA量をqPCRを用いて、解析し、変異株では核あたりのミトコンドリア量が増加ていること、更にミトコンドリアDNAあたりのmRNA量が増加していることを明らかにした。また、予備実験としてAHG2, AGS1それぞれと相互作用するタンパク質の同定を試みた。それぞれのGFP結合タンパク質を発現する形質転換体からミトコンドリアを抽出し、供沈殿するタンパク質を質量分析装置を用いて、解析した。この懐石には理化学研究所の支援研究を利用させていただいた。その結果、それぞれ、ミトコンドリアで機能するRNA制御因子との相互作用が認められた。これらのデータを出すとともに、当該年度は論文の執筆を行った。現在、投稿した論文はrevise中で、まもなく投稿する予定である。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)