2012 Fiscal Year Annual Research Report
がんの生命現象解明のためのナノキャリア型近赤外蛍光アクチベータブルプローブの開発
Publicly Offered Research
Project Area | Mutli-dimensional fluorescence live imaging of cellular function and molecular activity |
Project/Area Number |
23113509
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
天滿 敬 京都大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (90378787)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | がん / 分子イメージング / 蛍光 / ナノキャリア |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、膜結合型マトリクスメタロプロテアーゼ(MT1-MMP)ががんの悪性度と密接に相関することが明らかとなり、MT1-MMPを標的としたがんの診断法の開発が急務となっている。近赤外蛍光プローブを用いるインビボ蛍光イメージング法は、生体の微小変化を生きたまま空間的・時間的に把握できることから、がんの診断法としてのみならず、生命現象を総体として解析する有効な手法である。そこで本研究では、MT1-MMPとの相互作用により蛍光を発するナノキャリア型近赤外蛍光アクチベータブルプローブを開発する。本年度は、標的認識ユニットの有効性評価検討とインビボ検討を行った。
1)標的認識ユニットの有効性評価検討:ラクトソームプローブのがん標的化のための標的認識ユニットとして、抗MT1-MMP抗体、単鎖抗体、二量体化単鎖抗体、MT1-MMP結合性ペプチドを得、RI標識体を合成してインビボでの有効性を調べた。その結果、ラクトソームプローブの合成の容易性、親和性、標的指向性の観点から抗MT1-MMP抗体が適切と考えられた。 2)インビボ検討:抗MT1-MMP抗体を表面修飾した蛍光アクチベータブルラクトソームを調製し、担がんマウスに尾静脈内投与後の経時的体内分布を小動物用近赤外蛍光イメージング装置を用いて調べた。その結果、本プローブはMT1-MMP発現腫瘍において高い蛍光強度を認め、所期の目的を達成するプローブとして有効である可能性を示した。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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