2012 Fiscal Year Annual Research Report
APPとAlcadeinによる膜小胞輸送制御機構と神経変性疾患
Publicly Offered Research
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
23113701
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 利治 北海道大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (80179233)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 輸送モーター / 膜小胞輸送 / カーゴ / パターン認識 / 微小管 |
Outline of Annual Research Achievements |
神経系に強く発現するAlcadeinは、Alcα、Alcβ、AlcγからなるI型膜タンパク質ファミリーである。Alcの細胞質ドメインは、キネシン-1モーターの軽鎖(KLC)に結合する短いペプチドWDモチーフを含み、軸索内の順行輸送を受ける。Alcは単なるカーゴ受容体ではなく、キネシン-1モーターを活性化できる分子であることを見いだして来た(EMBO J. [2007] 26, 1475-1486)。近年、キネシンー1などのモーター分子は、Alcの様なカーゴ受容体もしくはモーターとカーゴを繋ぐアダプター分子により活性が制御される報告が出始めたが、その詳細な分子機構は判っていない。今年度、Alcadeinがキネシンー1モーターを活性化する仕組みの解明を目指した。その結果、Alcadein細胞質ドメインのWDモチーフがキネシン-1モーターを活性化する必要十分条件を満たす事を報告した(Traffic [2012] 13 834-848)。また、キネシンー1を活性化するアダプター分子として、JIP1が知られている 。JIPキネシンー1とJIP1の相互作用の詳細を解析した。また、異分野共同研究として、輸送小胞の自動追跡・解析法の開発を九大の内田教授と取り組んだ。輸送小胞のトレースは細胞生物学者にとって大変な作業であるが、パターン認識が専門の内田教授と共同で輝点追跡システムを作製している。そのうちの一つに自動カイモグラフ作製アプリケーションがある。これは、これまで手作業で行っていた輝点トレースをシングルムービーから直接に短時間で行えるソフトであり、論文公表後にオープンアクセスアプリとして公開を想定している。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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