2012 Fiscal Year Annual Research Report
表皮水疱症及び肝線維化の病態理解に向けたコラーゲン分泌機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
23113704
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
齋藤 康太 東京大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (60549632)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | コラーゲン / 小胞体 / 分泌 / 肝臓 |
Outline of Annual Research Achievements |
コラーゲン分子の小胞体からの分泌機構は、小胞体内で構成される複合体が巨大であることから特殊な経路であることが考えられていたが、その詳細は不明であった。 研究代表者は先に、VII型コラーゲンと特異的に結合し、その分泌に特異的に関与する複合体としてcTAGE5/TANGO1複合体をER exit site上に同定し、その機能解析を行なってきた。 本研究はコラーゲンの分泌機構を解析することで、コラーゲン関連疾患、特に表皮水疱症及び肝臓の線維化の病理病態を理解することを目的とした。 昨年度までに、cTAGE5が肝などの特異的な組織において長鎖アイソフォームcTAGE5Lとして発現すること、またcTAGE5LはTANGO1と共に複合体を形成して存在することを見出した。cTAGE5LはTANGO1と同様のドメイン構造を有していることから、何らかのタンパク質の積み荷受容体として機能する可能性が考えられた。そこで本年度は、積み荷の同定を目指し、以下の結果を得た。 まず、タグを付与したcTAGE5およびcTAGE5Lをそれぞれ誘導的に発現することができる安定的発現株を、肝由来培養細胞であるHepG2細胞で樹立した。この細胞を用い、cTAGE5、cTAGE5Lをそれぞれのタグを用いて精製し、銀染色したところ、cTAGE5Lに特異的に結合するタンパク質がいくつか認められた。マススペクトロメトリーによりタンパク質を同定した結果、いくつかの積み荷タンパク質候補因子が得られた。今後、これらがcTAGE5Lの積み荷受容体として機能する可能性を検討していく予定である。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)