2012 Fiscal Year Annual Research Report
モデルマウスを用いた、疾患発症における極性輸送関連分子の役割の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Intracellular logistics: interdisciplinary approaches to pathophysiology of membrane traffic |
Project/Area Number |
23113716
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
原田 彰宏 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40251441)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞極性 / 極性輸送 / ノックアウトマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞極性は組織の形成やその機能に必須の役割を果たしている。しかし細胞極性に関与する遺伝子の組織や個体での機能はまだよくわかっていない。さらに細胞極性に関与する遺伝子はまだ数多く残されていると考えられる。そこで我々は細胞極性のメカニズムの解明のため、①細胞極性、特にその中の極性輸送に関与する遺伝子の欠損マウスの作製、解析及び、②細胞極性に関与する新規遺伝子のスクリーニングを線虫を用いて同定し、その遺伝子の欠損マウスの作成を行った。 ①については、Rab8a,bの二重欠損マウス、syntaxin3の小腸特異的欠損マウス、SNAP23神経、膵臓特異的欠損マウスの解析を行った。Rab8a,bの二重欠損マウスについては、生後死亡し、その時期がRab8a単独の欠損マウスより早まるため、Rab8aとRab8bの機能的な重複が示唆された。またRab8が線毛形成に重要であるというこれまでの知見から、Rab8a,b二重欠損マウスでは線毛形成の異常が生じることが予想されたが、予想に反してそのような表現型は見いだされなかったため、その理由の解明を現在行っており、他のRabの重要性が示唆される所見を得ている。またsyntaxin3小腸特異的欠損マウスで微絨毛の短小化やapical markerの細胞内蓄積が見られたため、その原因の解析を行っている。SNAP23の膵臓内外分泌腺特異的欠損マウスを作製解析したところ、SNAP23は膵内分泌と外分泌で異なる作用を持つことを発見し、現在その結果をまとめているところである。PKD1,2の欠損マウスでは今の所大きな異常が見られないが二重欠損マウスは胎生致死であるため、その原因の解明を行っている。 また②の、線虫でスクリーニングした新規遺伝子のいくつかについて現在マウスを作製しているところであり、あるものについては既にマウスが完成しているためその解析を行っている。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)