2012 Fiscal Year Annual Research Report
腫瘍関連マクロファージへの核酸DDSの開発
Publicly Offered Research
Project Area | Conversion of tumor-regulation vector to intercept oncogenic spiral accelerated by infection and inflammation |
Project/Area Number |
23114506
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
橋田 充 京都大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20135594)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 癌 / 核酸 / 薬学 / 生体機能利用 / ドラッグデリバリー |
Outline of Annual Research Achievements |
超音波造影ガスを封入したリポソームは,超音波の照射により,一過的な細胞穿孔を伴って高分子等を細胞内に送達することが可能である。申請者らは,このバブルリポソームに糖修飾を施すことによって,投与後に特異的なレセプターを発現する細胞表面近傍に集積させ,拡散医薬品の導入効率を増大させることに成功している。本研究では,がん細胞増殖や血管新生に関わるとされる腫瘍関連マクロファージをターゲットとし,マンノース修飾したバブルリポソームとNF-kappaBデコイとの複合体を投与することによって,マクロファージの表現型をM2型から腫瘍障害性のM1型に転換されることを見出した。in vitroにおいて,がん細胞を培養した条件培地でM2型に誘導したマクロファージに,マンノース修飾バブルリポプレックス/NF-kappaBデコイ複合体を作用させると,M1型指標であるIL12,TNF-alpha,IL-6が誘導され,M2型のIL-10の発現が抑制された。また,Colon-26細胞を皮下移植した担がんマウスに対して同様の複合体を投与し超音波を照射したところ,NF-kappaBデコイの細胞取り込みがマクロファージ選択的に促進されること,in vitro実験結果と同様のパターンで各サイトカインの腫瘍内レベルが変化すること,腫瘍組織から単離したマクロファージにおいてM2型指標のarginase等の遺伝子発現が減少していることが確認され,腫瘍関連マクロファージがM1型に誘導されていることが示された。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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