2012 Fiscal Year Annual Research Report
ニューロン成熟過程におけるゲノム核内配置と転写制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | The physicochemical field for genetic activities |
Project/Area Number |
23114714
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
滝沢 琢己 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (30531115)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ニューロン / 神経幹細胞 / クロマチン構造 / 転写 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、アストロサイト分化過程におけるエピジェネティック修飾および転写活性の変化に伴って、遺伝子座核内配置がどう変動するかを検討する目的で、glial fibrillary acidic protein (Gfap) 遺伝子とクラスタリングする遺伝子を網羅的に探索した。胎生11.5日、および14.5日のマウス胎仔由来終脳より神経幹細胞を、さらに、胎生14.5日由来神経幹細胞をあるサイトカインでアストロサイト分化を誘導し、これらの細胞を用いて、Gfap遺伝子とクラスタリングする遺伝子を探索した。その結果、各細胞種で約1000ものクラスタリングの候補領域が同定された。この中から、一部を選択し、DNA FISHにて確認すると、細胞特異的なGfapとのクラスタリングが確認され、e4C法がクラスタリング遺伝子のスクリーニングとして機能していることが確認された。現在は、これらの候補遺伝子群のなかから発現量変化の大きいもの、さらにアストロサイト特異的に発現する遺伝子に着目し、DNA FISHにて実際の会合を確認しているところである。 一方、マウス胎仔海馬から調製したニューロンの成熟過程において、発現が変化する遺伝子を網羅的に解析し、成熟依存性に転写活性が増加する遺伝子が集簇するゲノム領域を同定した。この領域は約40%のアリルが核膜周辺に局在しているのに対し、成熟ニューロンでは約20%と減少しており、成熟に伴い核膜近傍から離れる傾向があることが分かった。また、この検討の過程で、核膜を構成するタンパク質であるラミンB1の発現レベルが、ニューロン成熟に伴い減少することを見出した。このラミンB1の発現低下が成熟依存性遺伝子種族領域の核膜周辺からの移動の分子メカニズムに関与している可能性を検討中である。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)