2012 Fiscal Year Annual Research Report
相同ニューロンより構成される特徴抽出機構の形成
Publicly Offered Research
Project Area | Mesoscopic neurocircuitry: towards understanding of the functional and structural basis of brain information processing |
Project/Area Number |
23115508
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小田 洋一 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (00144444)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | マウスナー細胞 / 単発発火 / 網様体脊髄路ニューロン / ゼブラフィッシュ / 発達 / カリウムチャネル |
Research Abstract |
ゼブラフィッシュの胚・仔魚を対象にして、形態的に相同な後脳の網様体脊髄路ニューロン群(RSNs)のなかで、M細胞だけが特異的な単発発火パターンを獲得する点に着目して、そのメカニズムを解析した。その結果、M細胞は発生初期には他のRSNsと同じように連続発火を示すが、ゼブラフィッシュが聴覚に応答し始める頃に発火特性を大きく変えることを見出した。さらにその分子基盤には2つの低閾値型カリウムチャネルの発現が重要であることを明らかにした。本年度はKv1.1サブユニットで構成される低閾値型カリウムチャネルの発達過程における発現、および補助サブユニットKvβ2の発現を解析し、それら2つのサブユニットの組み合わせがM細胞特有の単発発火に必要であることを証明した。KvβサブユニットがKv1.1チャネルの膜表出を促進するというメカニズムは今までにない知見である。研究成果はJournal of Neurophysiology (2014)に発表し、国内外で高く評価された。M細胞と他のRSNsと結合様式をゼブラフィッシュと同じRSNsを持つキンギョで調べたところ、M細胞からそれらのRSNsへ一方向の結合があり、結合様式と形態的相同性の間に密接な関係を見出した。すなわち、分節に繰り返される相同ニューロンにはM細胞から同じ結合様式が繰り返されるのである。その成果はThe Journal of Neuroscience (2014)に発表し(我々の図が雑誌の表紙を飾った)、国際的に高い評価を得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)
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[Book] リッピンコットシリーズ イラストレイテッド 神経科学2014
Author(s)
今村一之, 小田洋一, 黒見坦, 齋藤繁, 齋藤康彦, 白尾智明, 関野祐子, 高田昌彦, 田中聡一, 永雄総一, 西条寿夫, 丸山敬
Total Pages
480
Publisher
丸善出版
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