2012 Fiscal Year Annual Research Report
単一細胞ダイレクト質量分析法を用いた脂質メディエーター解析
Publicly Offered Research
Project Area | Machineries of bioactive lipids in homeostasis and diseases |
Project/Area Number |
23116503
|
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
中西 広樹 秋田大学, 生体情報研究センター, 助教 (10466740)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | リピドミクス / ダイレクトMS / 高感度分析法 / 脂質メディエーター |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、“1細胞”単位でのリン脂質ならびに脂質メディエーターを高感度に解析できる新たな分析法の確立を目指している。具体的には、マニピュレーターシステムと質量分析計を組み合わせた“単一細胞ダイレクトMS法”を確立ならびにnanoLCシステムを取り入れた高感度化分析法を確立し、種々の細胞における脂質メディエーターの解析を行った。当初の研究計画にのっとり、実験を進め、以下の成果が上がった。 ・単一細胞ダイレクトMS法の確立: 特殊なナノスプレーチップ(市販品)を付属させたマニピュレーターシステムにより、低密度で培養した細胞から選択的に1細胞を回収し、質量分析計で測定できる分析法を確立した。この方法により1細胞由来のホスファチルコリンやホスファチジルエタノールアミンを測定することに成功した。しかし、当初の目的より感度の高い分析方法ではなかったため、下記問題点を克服した新たな分析方法の確立を試みた。 ・nanoLC-MSMS法による高感度分析法の確立: ダイレクトMS法では液体クロマトグラフィー(LC)を使わずに試料を質量分析計へ直接注入するため、① LCによりピークを分離することで能力を発揮する高感度分析法「選択反応モニタリング法」が使えなかったことと、②「各脂質群の相互イオン化干渉」や「不安定な流量」による低イオン化効率などにより一細胞中の脂質メディエーターの測定には感度が足りなかった。そこでトラップカラムを接続したnanoLCシステムを導入することで上記問題点を克服した高感度分析法を確立した。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(5 results)