2012 Fiscal Year Annual Research Report
炎症に関連する脂溶性分子の有機合成による供給法の確立
Publicly Offered Research
Project Area | Machineries of bioactive lipids in homeostasis and diseases |
Project/Area Number |
23116507
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小林 雄一 東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (90153650)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 不飽和脂肪酸 / レゾルビン / マレシン / プロテクチン / プロテクチン |
Outline of Annual Research Achievements |
以下の脂肪酸代謝産物の合成法を研究した。 (1) 12-HHT および類縁体の合成:天然型の 12-HHT (立体化学はS配置) と立体異性体を合成する方法を開発した。まず,Sharpless の不斉エポキ化反応を使って光学活性な(S)-ガンマ-ヨウ素化アリルアルコールを調製し,ビニルボランとの鈴木カップリング反応を行い,(E,E)-共役ジエンをもつ天然型12-HHTを合成した。さらに,水酸基を光延反転させて(R)-アルコールを合成し,上と同様の操作を行い12(R)-HHTを合成した。一方,ガンマ-ヨウ素化アリルアルコールにCuCNを反応させて調製したガンマ-シアノアリルアルコールをアルデヒドに変換し,Wittig反応を行い,(E,Z)-型異性体を合成した。 (2) マレシン1の合成:シス,トランス,トランス共役トリエン構造を鈴木カップリングして合成する方法を開発した。すなわち,エンイン構造をもつアルコール中間体をリンゴ酸からの誘導により合成した。続いてエンイン部分をヒドロホウ素化した。一方,不斉炭素を持つ(R)-ガンマ-ヨウ素化アリルアルコール中間体をアセチレンケトンの不斉還元を経由して合成した。こうして合成した2つの中間体をPd触媒を用いて鈴木カップリングし,官能基変換するとプロテクチンD1が合成できた。 (2) レゾルビンE1代謝産物の合成:シス,トランス共役ジエン構造をニッケル触媒を用いるカップリング反応を使って合成する方法を開発した。シス型のガンマ-ヨウ素化アリルアルコール誘導体の合成は完了し,もう一方のシス,トランス共役ジエン構造をもつアルコール誘導体の合成は途中まで進んでいる。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)