2012 Fiscal Year Annual Research Report
プロスタグランジン類およびそれらの代謝物による代謝疾患制御
Publicly Offered Research
Project Area | Machineries of bioactive lipids in homeostasis and diseases |
Project/Area Number |
23116516
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Research Institution | Osaka University of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
藤森 功 大阪薬科大学, 薬学部, 准教授 (70425453)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プロスタグランジン / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪細胞において、PGE2はmicrosomal PGES-1(mPGES-1)によって合成されることが分かった。PGE2とPGF2αは共調して脂肪細胞の初期の分化進展を抑制した。しかしながら、分化開始3時間後には、protein phosphatase 1/2Aが活性化され、リン酸化されたCREB (cyclic AMP-responsive element-binding protein)の脱リン酸化がおこり、COX-2遺伝子の発現が抑制されて、COX-2依存的なPGE2とPGF2αによる脂肪細胞の初期の分化抑制は解除され、分化は進展に転じた。 動物を用いた解析では、cre/loxPシステムを用いて、脂肪細胞特異的にlipocalin-type PGDSの遺伝子をノックアウト(コンディショナルノックアウト)し、PGD2を産生しないマウスを作製して解析したところ、普通食摂餌では野生型マウスもflox/L-PGDSマウスも何ら変化は認められなかったが、高脂肪食摂餌では脂肪組織における L-PGDSの発現レベルは低下し、また、高脂肪食摂餌でflox/L-PGDSマウスは内臓脂肪および皮下脂肪量が減少し、体重増加は鈍化して野生型マウスと比較して肥満が抑制された。また、mPGES-1のノックアウトマウスを用いた解析では、普通食摂餌ではわずかにmPGES-1ノックアウトマウスの体重増加が亢進していたが、高脂肪食摂餌では野生型マウスと比べて、内臓脂肪および皮下脂肪量が増加し、肥満の進展が促進されることが分かった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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