2012 Fiscal Year Annual Research Report
ポリグルタミン酸化修飾イメージングの基盤技術開発
Publicly Offered Research
Project Area | Regulation of signal transduction by post-translational modifications and its pathogenic dysregulation |
Project/Area Number |
23117517
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
池上 浩司 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20399687)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 翻訳後修飾 / 微小管 / チューブリン / イメージング / 抗体 / 質量分析 / 構造生物学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,前年度に作成したポリグルタミン酸化修飾認識モノクローナル抗体の可変領域連結タンパク質(ScFv)の修飾検出プローブとしての有用性を検証する計画であった.しかし,ScFvが予想外に強い細胞毒性を示し,組換えタンパク質の安定発現細胞株の樹立が計画通りに進まなかった.『修飾イメージングの基盤技術創出』という研究目的に立ち戻り,若手ワークショップで出会った構造生物学や数理生物学を専門とする領域内の研究者に相談するなどし,修飾結合部位の特徴を構造予測アルゴリズムを用いて予測することにした.予測アルゴリズムにより,修飾部位の酸性度を増加させる脱チロシン化・グルタミン酸化を認識する抗体のポケットには,多数の塩基性アミノ酸(リジン,アルギニン,ヒスチジン)が集中しているという予測構造が得られた(領域国際シンポジムにて発表).この知見は,修飾に対する特異的プローブの設計に向けて重要な示唆を与えた点で意義深いものとなった. 上記にくわえ,ポリグルタミン酸化修飾シグナルの普遍化を目指し,チューブリン以外のタンパク質に対するポリグルタミン酸化修飾についても研究を進めた.血球細胞における非チューブリンタンパク質のポリグルタミン酸化の役割に示唆を与えることができた(細胞生物学会にて発表).さらに,ポリグルタミン酸化修飾の機能について招待講演を行った(生化学会支部会にて発表).また,質量分析のプロコールを集めた書籍に,質量分析によるポリグルタミン酸化修飾解析の方法論および生命科学研究におけるその有用性に関する概説を執筆した(実験医学別冊に発表).これらの発表は,多くの研究者がポリグルタミン酸化修飾研究に参入しやすくなり,研究分野のすそ野を広げるという点で,大いに意義あるものとなった.
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] グルタミン酸化修飾の機能2012
Author(s)
瀬藤光利,池上浩司
Organizer
第76回日本生化学会中部支部例会・シンポジウム
Place of Presentation
岡崎コンファレンスセンター(愛知県)
Year and Date
2012-05-26 – 2012-05-26
Invited
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