2012 Fiscal Year Annual Research Report
プロリン異性化酵素Pin1,PAR14標的蛋白の網羅的同定と病態への関与
Publicly Offered Research
Project Area | Regulation of signal transduction by post-translational modifications and its pathogenic dysregulation |
Project/Area Number |
23117523
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
浅野 知一郎 広島大学, その他の研究科, 教授 (70242063)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | シグナル伝達 / プロリン異性化酵素 / Pin1 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1) Pin1及びPAR14の標的蛋白の網羅的同定との生理的意義の解明を行う。Pin1及びPAR14に免疫沈降用のタグを取り付けたコンストラクトを作成し、培養細胞やマウス組織に発現させたのち、タグを用いて、複合体を高度に精製する。これから得られた複合体から、LC-MS/MSのシステムで構成タンパクの同定を行うことで、Pin1及びPAR14の新規ターゲットタンパクの同定を進める。得られたタンパクについては、機能が、wild-type及びmutant Pin1/PAR14の過剰発現、あるいはPin1/PAR14 siRNAによるノックダウンによって変化するか否かを検討する。また、標的タンパクのプロリンがcis/trans form間を変化することで生じる立体構造の変化を、高次構造解析の専門家とともに明らかにしたい。また、PAR14がAktの活性化を顕著に誘導する結果を我々は得ているが、未だ、機序は不明である。これについては、Akt自体と上下流のタンパクに加え、PIPI3量の変化等を調査して、その機序を解明する。 (2)Pin1及びPAR14によって制御される遺伝子群の解析と上流のタンパクを解明する。我々は、Pin1及びPAR14によって発現量が制御される遺伝子をGeneChipを用いて検索する。この結果を解析し、Pin1及びPAR14が調節している上流のタンパクを明らかにする。 (3)Pin1及びPAR14の臓器特異的KOマウスの作成とその解析を行う。Pin1とPAR14は共に、多くの臓器に発現しており、脳神経、代謝、炎症のいずれにも重要な役割を果たしている ようである。しかし、これらは臓器間のネットワークによる作用を無視できないため、我々は、臓器特異的なKOマウスを作製し、個々の臓器における生理的作用と病態への関与について解明を進める。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(13 results)