2012 Fiscal Year Annual Research Report
挿入的クロマチン免疫沈降法を利用したB細胞分化維持機構の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular mechanisms of cell fate determination in the cells that undergo stepwise differentiation to multiple pathways |
Project/Area Number |
23118516
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤田 敏次 大阪大学, 微生物病研究所, 助教 (10550030)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | iChIP / B cell / Pax5 / 転写制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、B リンパ球分化のエピジェネティクス制御の分子機構を解明する。具体的には、B リンパ球分化を担う主要分化制御因子である Pax5 のエピジェネティックな遺伝子発現制御機構の解明を目指し、iChIP 法を利用することで、Pax5 遺伝子プロモーター領域に存在する分子、特に DNA および蛋白質の網羅的同定を行う。同定した分子については、分子生物学的手法を用いて、その機能を解明する。 Pax5 遺伝子転写開始点近傍に LexA 結合配列が挿入された DT40 細胞に、タグを付けた LexA DNA 結合ドメイン (3xFNLDD) を恒常的に発現させた細胞株 (DT40/LexA-Pax5/3xFNLDD: DLPF) および、陰性対象として、同程度の3xFNLDDを発現しているが LexA 結合配列を持たない DT40 細胞株 (DT40/3xFNLDD: DF) を用いて、以下の実験を行った。 (1) Pax5 遺伝子プロモーター領域に相互作用しているゲノム領域の同定:DLPF 細胞および DF 細胞を用い、iChIP 法と次世代シーケンスを組み合わせることで、Pax5 遺伝子プロモーター領域に相互作用しているエンハンサー等のゲノム領域の同定を試みた。その結果、Pax5 遺伝子プロモーター領域と相互作用しているゲノム領域の同定に成功した。 (2) Pax5 遺伝子プロモーター領域に相互作用している蛋白質の同定:DLPF 細胞および DF 細胞を用い、iChIP 法と質量分析法を組み合わせることで、 Pax5 遺伝子プロモーター領域に相互作用している蛋白質の同定を試みた。その結果、Pax5 遺伝子プロモーター領域に結合する蛋白質の同定に成功した。同定した蛋白質の1つについて Pax5 遺伝子発現への作用について調べた結果、転写活性化に必要であることが判明した。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)