2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナチュラルヘルパー細胞の分化機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular mechanisms of cell fate determination in the cells that undergo stepwise differentiation to multiple pathways |
Project/Area Number |
23118526
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
茂呂 和世 独立行政法人理化学研究所, 免疫細胞システム研究グループ, 上級研究員 (90468489)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ナチュラルヘルパー細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
Natural Helper (NH)細胞は自然免疫系のリンパ球として新しく報告した細胞である。獲得免疫系の細胞であるT細胞をサイトカイン産生様式により分類するとTh1、Th2、Th17型に分けることができる。これに対し、NH細胞の発見によって自然免疫系にもこれらに対応する形でNK細胞、NH細胞、LTi細胞が存在することが明らかになり、感染やアレルギーにおけるリンパ球のサイトカイン産生が、急速で激しい自然免疫と、緻密で特異的な獲得免疫の二重機構によって行われていることが明らかになってきた。 NH細胞は幹細胞の表現型であるLin-c-Kit+Sca-1+を示す細胞だが、いかなる細胞への分化能も持たず、IL-2、IL-25、IL-33に対する受容体を発現することで、アレルギーや寄生虫感染時にTh2サイトカインを産生する。NH細胞はIL-7ノックアウトマウスで欠損することから、その分化にIL-7が必須と考えられ、他の自然免疫系リンパ球同様、Id2ノックアウトマウスには存在しない。 骨髄のLin-c-KitloSca-1loIL-7R+分画から分化するリンパ球の中でも、NH細胞はLTi細胞と表現型が非常に類似している。一方、本研究から分化にNH細胞は分化にNotchシグナルを必要とすることが明らかになった。またTh2細胞のマスター遺伝子として知られるGATA3がNH細胞の分化にも必須であることが明らかになった。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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