2011 Fiscal Year Annual Research Report
自己顔の動的表情認知の理解による人支援技術・化粧法への応用
Publicly Offered Research
Project Area | Clarification of the mechanism of face recognition by interdisciplinary research |
Project/Area Number |
23119705
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 健嗣 筑波大学, システム情報系, 講師 (30350474)
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Keywords | 自己顔認知 / 動的表情 / 化粧法 / 人支援技術 / 脳機能画像解析 / 表情表出支援 / 顔認識 / 生体電位信号 |
Research Abstract |
本研究では,自己顔認知は表情の動的特性と切り離せない関係があり,表情においても「動き」が本質的な特性であることに着目し,自己顔の動的表情に係る認知基盤を明らかにするとともに,これらの基礎的な知見を化粧法・人支援技術に応用することで,化粧法・工学的応用の高度化を目指す.ここでは,笑顔を中心とした動的表情に関する自己顔認知・認識の基礎研究という学術的な意義に加え,人支援技術と認知神経科学的な化粧法の開拓という明確な応用研究へ展開する.これにより,自身の意思に基づき表情を表出するといった,自己肯定と笑顔を取り戻すための心理社会的な人支援の実現を目指すものである. 本年度は,以下に記載する基礎研究に相当する課題(1)(2)を中心に研究推進を行うとともに,工学的応用を念頭においた課題(3)(4),については,24年度の実験準備を進めた.ここでは,(1)動態・筋活動解析:3次元距離計測カメラを用いて実時間の3次元顔画像計測おける基礎的な画像処理研究を実施し,表情の形状解析を行った.(2)自己顔認知の神経基盤の理解:動的表情の認知の活動を検証するfMRI実験(被験者女性15名)の実験結果をまとめた.(3)顔の操作と表出支援:表情表出を支援するロボット技術の高度化に取り組み,実証実験の準備を進めた.(4)動的表情の認識:表情の物理的変化,生理的信号,及び心理評価の3点から微小な表情変化に関する計測実験を行い,人の認知特性を含めた笑顔同定の高度化に関する研究が進展した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サブテーマに沿って研究を行い,それぞれの課題について一定の成果を得ているため,計画は順調に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り,基礎研究と応用研究を並行して実施しながら,自己顔の動的表情認知の理解による人支援技術・化粧法への応用を目指す.
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