2012 Fiscal Year Annual Research Report
C型肝炎ウイルス蛋白質NS5Aとヒト宿主因子FKBP8の複合体の構造生物学
Publicly Offered Research
Project Area | Structural basis of cell-signalling complexes mediating signal perception, transduction and responses |
Project/Area Number |
23121512
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
楠木 正巳 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (90135749)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | C型肝炎ウイルス / 結晶化 / 蛋白質複合体 / X線結晶解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
NS5AはC型肝炎ウイルスの非構造蛋白質の一つで,ウイルスの複製に必須の蛋白質である。NS5Aはヒトのタンパク質FKBP8(ヒトの機能未知蛋白質)と肝細胞内で複合体を形成し,それがC型肝炎ウイルスのRNAゲノムの複製,ウイルス粒子生産に必須であることがわかっている。ウイルス複製に必須であるNS5AとFKBP8の複合体の結晶解析とそれにもとづいた細胞生物学研究を目的としている。 本研究において,NS5AとFKBP8の単独および複合体のX線結晶解析のための結晶化を試みた。1) NS5A 全長タンパク質の結晶化,2) ヒトのタンパク質FKBP8の結晶化,3) NS5Aタンパク質ドメイン1とFKBP8の複合体の結晶化を試みて,FKBP8の微結晶が得られたが,他のものは結晶化に至っていない。FKBP8の結晶化は今後も続けるが、FKBP8と配列ホモロジーのあるFKBP6の精製、結晶化を行う。 結晶化以外の細胞生物学研究では,C型肝炎ウイルスの株の違いによるウイルス複製のFKBP8依存性を調べた。複製は、遺伝子型1b型O株ではFKBP8依存的であるが,遺伝子型1b型N株ではFKBP8非依存的である。1b型N株のFKBP8非依存性は,FKBP8様の因子の存在がC型肝炎ウイルスのレプリコン細胞系を用いた実験で示唆された。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)