2012 Fiscal Year Annual Research Report
細胞質分裂におけるRhoシグナル伝達分子複合体の構造および機能解析
Publicly Offered Research
Project Area | Structural basis of cell-signalling complexes mediating signal perception, transduction and responses |
Project/Area Number |
23121514
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石崎 敏理 京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70293876)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 細胞質分裂 / アクチン細胞骨格 / Rho / mDia / CitronK / KIF14 |
Outline of Annual Research Achievements |
細胞質分裂は、多くの細胞種で、アクチン・ミオシンを中心とする多くの分子群からなる収縮環の収縮により遂行される。細胞質分裂に関わる蛋白質の中で、低分子量G蛋白質Rhoの標的蛋白質mDia2とCitronKが異なる時期に機能しており、これら蛋白質の機能発現機構の解析を行った。 mDia2はアニリンと結合し、収縮環に集積し、その結合はアニリン N末端30アミノ酸とmDia2のdiaphanous inhibitory領域で起こる。そこで、mDia2-アニリン複合体の結晶化スクリーニングならびにNMR法を用いbinding interfaceの探索を行っている。また、mDia2の個体での役割について、mDia2欠損マウスを作出して解析を行った。本マウスは胎生12.5日以降に致死となり、その際、貧血の表現型が観察された。また末梢血内では多核化赤芽球が増加し、造血組織である胎児肝臓内の赤芽球の細胞数減少も見られた。この赤血球産生の障害の機構解明のため、胎児肝臓由来の細胞を用いた分化誘導実験を確立し、その障害機序の解明を行っている。 細胞質分裂時のCitronKの機能解析のために、CitronK RNAi細胞の生細胞観察を行った。その結果、細胞膜と連絡する中央体の構造が不安定化し細胞質分裂完了が失敗することが判明した。ついで、CitronK部分断片を用いてRNAi回復実験を行った結果、CitronKのCC(Coiled-coil)領域のみで表現型の回復を認めた。また、CitronKのCC-N端領域でKIF14と結合し、CitronKは中央体にリング状の局在を示すこと、一方、CC-C端領域は、Rho結合とともに、細胞内でのクラスター化を担う部分を有することが明らかになった。以上より、CitronのCC領域の二つの異なる領域を介した中央体への局在化とその構造の安定化が重要であることが示唆された。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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