2012 Fiscal Year Annual Research Report
ゼブラフィッシュ変異体における神経・血管形成
Publicly Offered Research
Project Area | Vasculo-neural wiring and their interdependent crosstalk |
Project/Area Number |
23122501
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
東海林 亙 東北大学, 学際科学国際高等研究センター, 准教授 (40250831)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 神経 / 血管 / ゼブラフィッシュ |
Outline of Annual Research Achievements |
臓器・組織に脳からの指令を伝える神経系と酸素や栄養を運ぶ血管系は目的が異なるものの、どちらも体のすみずみまでネットワークをはりめぐらせる器官である。それぞれの発生様式は全く異なるものと考えられていたが、これまでの申請者らの研究から両者には共通した分子メカニズムにより支配されることがわかってきた。これをもとに本研究では血管系と神経系の双方に欠損のある新規のゼブラフィッシュ変異体の同定・解析を行い、変異体にみられる発生異常を起点として、さらに両者に共通する発生・発達の分子機構を探索・解明することを計画した。 1. 解析途中の変異ゼブラフィッシュが東日本大震災の被害で死滅したことから、系統の復旧を試みた。前年度に復旧した変異系統mujinaに加えて、飼育環境の悪化により昨年度中の復旧ができなかった原因遺伝子未同定の変異系統(walk off系統)を、凍結保存精子からの人工授精を行うことで確保に成功した。walk off系統はゼブラフィッシュの発生期に運動神経と体節間血管の双方が密接にコンタクトするNiche様の細胞(MP細胞)が欠損する貴重な系統であり、今後は神経・血管・MP細胞の相互作用を解析することが可能になった。 2. 昨年度までの研究から変異体mujina系統の研究から、細胞内輸送系を担う分子群が血管内腔形成に 重要な役割をもつことを発見していたが、血管内皮細胞を蛍光タンパクで標識するTie2:GFPマウスを導入し、新生血管のモデルであるマトリゲル・プラグ法とsiRNAによる遺伝 子ノックダウン法を行うことによって、同様の分子メカニズムが魚類から哺乳類まで保存されていることを明らかにした。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Targeted expression of a chimeric channelrhodopsin in zebrafish under regulation of Gal4- UAS system2013
Author(s)
Umeda、K., Shoji, W., Sakai, S., Muto, A., Kawakami, K., Ishizuka, T. and Yawo, H.
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Journal Title
Neurosci. Res.
Volume: 75
Pages: 69-75
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Spatio- temporally regulated gene induction in the targeted single endothelial cells using an infrared laser2012
Author(s)
Kimura. E., Deguchi, T., Kamei, Y., Shoji, W., Yuba, S., Hitomi, J.
Organizer
第20回日本血管生物医学会学術集会 / 第10回 Korea- Japan Joint Symposiumon Vascular Biology
Place of Presentation
徳島
Year and Date
2012-12-05 – 2012-12-07
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