2012 Fiscal Year Annual Research Report
神経シグナルによる膵β細胞増殖機構における血管系の関与の検討
Publicly Offered Research
Project Area | Vasculo-neural wiring and their interdependent crosstalk |
Project/Area Number |
23122502
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
今井 淳太 東北大学, 大学病院, 講師 (80431500)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 糖尿病 / 膵β細胞 / 臓器間ネットワーク / インスリン / 自律神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.単離膵島に対する迷走神経由来因子の直接効果の検討:膵迷走神経由来因子を作用させることにより膵β細胞増殖が亢進することを見出した。 2.肝膵島臓器間連関を活性化したマウスの膵島における解析:肝膵島臓器間連関経路を活性化させたマウスの膵島を用いてマイクロアレイ解析を行い、パスウェイ解析やgene ontology解析などを進めた結果、本連関機構における膵β細胞増殖において重要な働きを示す転写因子を同定した。 3.同定した神経由来因子による膵β細胞増殖、膵島内血管に及ぼす影響についての解析:神経由来因子を作用させた膵島を用いてマイクロアレイ解析を行い、パスウェイ解析やgene ontology解析を進めた結果、これらの因子の刺激により、膵島細胞において増殖につながる転写因子やその下流にある細胞周期関連蛋白の発現増加を見出した。 また、patterning of blood vesselに関する遺伝子群が有意に変動していることを見出し、本連関経路の活性化による膵β細胞の増殖に、膵島内血管系の変化が関与していることをうかがわせる結果と考えている。 4.迷走神経の直接刺激による効果の検討:我々が独自に開発した電気刺激装置をラットの迷走神経に装着して数週間程度刺激を行い、膵β細胞の変化を検討した。実際にこの方法で迷走神経を刺激した際に心拍数の低下が認められ、迷走神経活動が亢進していることが示された。予備的ではあるが、この方法によりラットの膵インスリン含量が増加する傾向を認めた。そこで、刺激部位、電位、刺激回数などについて、最大の膵β細胞増殖効果が得られる最適条件を検討しているところである。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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