2012 Fiscal Year Annual Research Report
膵島の発生・新生における血管神経ワイヤリング形成とリモデリングの機構の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Vasculo-neural wiring and their interdependent crosstalk |
Project/Area Number |
23122507
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 良敬 名古屋大学, 環境医学研究所, 准教授 (80420363)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 内分泌代謝学 / 糖尿病 / 再生医療 / 神経内分泌腫瘍 / グルカゴン / ランゲルハンス島 / 幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々が作成した膵島のα細胞および腸管L細胞においてGFPを発現する、グルカゴン遺伝子-GFPノックインマウス(Gcg-gfp/+)及びそのホモ接合体(GCGKO:プログルカゴンに由来するペプチドを欠損し、膵島GFP陽性細胞の過形成や膵島数の増加を示す)の胎生期から新生児期にかけての膵島形成及びそれに伴う神経・血管の形成を解析した。Gcg-gfp/+とGCGKOの間で、胎生期の膵島形成過程には明らかな差は認められず、神経・血管の形成においても同様であった。新生児期のGcg-gfp/+のGFP陽性細胞はKi67陰性である一方、GCGKOの同細胞は陽性であり、同細胞の増殖・過形成は生後に進行することが明らかとなった。齧歯類の膵島はβ細胞が中央に集積しα/GFP陽性細胞がその周囲を取り囲むマントル構造を取る。GCGKO成獣はマントル構造が保たれた膵島と大部分がGFP陽性細胞からなりβ細胞をほとんど含まない異形成膵島が混在するが、後者では血管・神経の形態に異常が認められた。また12ヶ月齢以上のGCGKOにおいては膵臓にしばしば神経内分泌腫瘍が多発することが明らかとなった。今後、GCGKOの異形成膵島が正常形態の膵島が変化することにより生じるのか、異形成膵島として新生するかを明らかとするとともに、神経内分泌腫瘍の性質を解析することにより、膵島に分布する神経が形成されるメカニズムを明らかとすることができると考えられる。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Ectopic expression of GIP in pancreatic β-cells maintains enhanced insulin secretion in mice with complete absence of proglucagon-derived peptides.2013
Author(s)
Fukami A, Seino Y, Ozaki N, Yamamoto M, Sugiyama C, Sakamoto-Miura E, Himeno T, Takagishi Y, Tsunekawa S, Ali S, Drucker DJ, Murata Y, Seino Y, Oiso Y, Hayashi Y
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Journal Title
Diabetes
Volume: 62(2)
Pages: 510-8
DOI
Peer Reviewed
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