2012 Fiscal Year Annual Research Report
再生ニッチにおける多様な再生細胞の系譜と機能の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular mechanisms underlying reconstruction of 3D structers during regeneration |
Project/Area Number |
23124503
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
川上 厚志 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (00221896)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 小型魚類 / 再生 / 細胞系譜 / トランスジェニック |
Outline of Annual Research Achievements |
多細胞生物は、組織ホメオスタシスを持ち、組織を再生しながら多細胞体制を長期に維持する。しかしながら、この分子・細胞的基盤は不明な点が多い。私達は、先行研究から、魚類(ゼブラフィッシュ)の尾部の再生組織が、従来考えられてきた再生芽と傷(再生)上皮という大まかな区分よりも、多数の細胞小集団から構成されていることを見いだした。これら細胞の機能と相互作用が、組織再生を達成する上で重要と推測される。そこで本研究では、①それぞれの細胞集団が再生時にどのような機能と周囲の細胞との相互作用を行っているかを明らかにすること、②それぞれの再生細胞がどの細胞を起源として生じ、再生後どの細胞へ分化しうるのか明らかにすることを目指す。今年度は以下の点について研究を進めた。 1)再生組織を構成する細胞集団の役割と相互作用の解析のための細胞アブレーショントランスジェニック系統の確立: cre-lox組み換えによって、再生細胞にニトロリダクターゼ(NTR)を発現させて再生組織のサブセットの細胞を除去するためのNTR誘導発言系統の確立を行った。特に、コドン使用頻度を脊椎動物に最適化したNTRを導入した系統の作製を行った。 2)再生細胞の起源、分化能力の解析: 再生細胞が均一で未分化な細胞集団であるか、または分化能力の限定された前駆細胞の集まりであるのか完全には明らかになっていない。本研究では、Cre-loxによるin vivo組み換えを利用した、細胞のラベルと子孫細胞の追跡から、再生細胞の起源と多分化能について検証する。再生組織にCreをBACを使って発現させるため、再生細胞のサブセットに発現するいくつかのCreドライバーの作製を進めている。これまでに様々のコンストラクトとトランスジェニック作製を試みた結果、CreをBACを用いて発現させるストラテジーを確立でき、トランスジェニック系統の作製を進めている。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(4 results)