2011 Fiscal Year Annual Research Report
骨格筋/腱再生時における骨格筋幹細胞の制御機構解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular mechanisms underlying reconstruction of 3D structers during regeneration |
Project/Area Number |
23124504
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
佐藤 貴彦 京都大学, 医学研究科, 研究員(GCOE) (30570775)
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Keywords | 遺伝子 / 再生医学 / 発生・分化 |
Research Abstract |
胚発生時には骨格筋の収縮が起こらない限り腱組織が形成されないなど、発生過程より骨格筋と腱は非常に密に関係している。しかし、腱再生過程に近傍の骨格筋がどのような影響を及ぼしているかどうかに関しては殆ど明らかにされていない。骨格筋繊維上に存在する骨格筋幹細胞は骨格筋の損傷時にはその静止期にある幹細胞群が活性化して増殖し始め、損傷部位へと遊走し骨格筋繊維の再構築に寄与するこどが知られているが、近傍の腱組織の損傷時にはその寄与が起こるのかどうかは生体内で追跡することは困難である。本研究は上記の問題点をその接合組織の一つである骨格筋から迫るものであり、3次元構造を有する骨格系組織の総合的理解をする上で必須の研究内容であると考える。骨格筋と腱における再生制御機構の差異を解明し、それぞれの組織幹細胞を調査する為、平成23年度には骨格筋幹細胞から骨格筋へと増殖分化した細胞群を可視化するために骨格筋幹細胞で発現する転写因子Pax7とその後骨格筋へと分化する際に発現する転写因子Myodを指標とした時期特異的蛍光発現マウスの作製にあたった。Pax7の遺伝子座にタモキシフェン誘導型Cr6遺伝子を挿入したPax7CreERマウス、さらにMyod遺伝子座を含むBAC DNA中にCre遺伝子を組み込んだMyodCreマウスとRosa26遺伝子座にCre発現下でRFPが発現するマウスとの組み合わせを観察すると、それぞれの遺伝子発現下でRFPが観察された。このRFP発現により、組織中におけるPax7、Myod発現細胞をセルソーター、ならびに免疫組織化学的手法により同定することが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
遺伝子挿入/変異マウスの作製に始まり、そのマウス株が問題なく今後の実験に使用出来るところまで評価することが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後作製した遺伝子挿入/変異マウスを用いて実際に骨格筋/腱損傷時、あるいは四肢欠損時の蛍光発現細胞の挙動を追跡し、それぞれの細胞系譜の寄与に関して調査する予定である。
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Research Products
(1 results)