2012 Fiscal Year Annual Research Report
動原体配列の違いが染色体構造の進化に及ぼす影響
Publicly Offered Research
Project Area | Systematic study of chromosome adaptation |
Project/Area Number |
23125513
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
河邊 昭 京都産業大学, 総合生命科学部, 准教授 (10582405)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 動原体 / ハクサンハタザオ / 反復配列 |
Outline of Annual Research Achievements |
ハクサンハタザオとその近縁種は動原体特異的反復配列を3種類持っている。それらは変種や地域集団で染色体特異性が異なっていることが分かっていた。今回それらの動原体構成の異なる個体の交配をおこない、同じ染色体が異なる動原体反復配列を持っているF1の作出をおこなった。F1は異なる交配の組み合わせの物が複数得られ、それぞれ異なる染色体において動原体の構成が異なっていることが期待される。動原体の違いを区別するために染色体ごとに動原体を識別するための遺伝マーカーの作出をおこなった。動原体領域は組み換えが低いことから遺伝的変異が少ないことが知られている。マーカーの作出のために塩基配列を複数の系統で決定したので変異量の推定をおこなったところ、今回使用した系統においても染色体によってはほとんど変異が見られなかった。このことは一部の染色体では組み換えの低さが変異量を決定する要因になっている可能性を示唆する。一部の変異量の低さにもかかわらず、最終的にはほとんどの染色体が区別できるマーカーを作出することができた。 F1と親個体もしくは別の個体との交配をおこない、染色体の伝達率の違いを調査している。調査個体数はいまだ少ないものの、一部の染色体において伝達率の差が観察された。今後、この伝達率の差と動原体構成の違いの関係、伝達率の差の元になる現象を明らかにすることで動原体領域の進化の機構を探ることができるかもしれない。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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