• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2011 Fiscal Year Annual Research Report

新規ジンクフィンガー型転写抑制因子による脂肪細胞分化・脂肪蓄積の制御機構の解析

Publicly Offered Research

Project AreaMolecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation
Project/Area Number 23126505
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

井上 順  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (70323962)

Keywords脂肪細胞 / 分化 / 脂肪肝 / 転写調節因子
Research Abstract

Bcl11bノックアウトマウスを出生直後に観察すると、肩甲骨周囲の白色脂肪組織の顕著な萎縮が観察されることから、Bcl11bが脂肪細胞分化を制御している可能性が考えられる。本研究では、Bcl11bによる脂肪細胞分化制御機構の解明を目的とした。
マウスの脂肪組織におけるBcl11bの発現をリアルタイムPCRおよびウエスタンブロッティングによって確認することができた。Bcl11bは胸腺T細胞では細胞質に、ケラチノサイトでは核に局在することが知られている。そこで脂肪細胞におけるBcl11bの細胞内局在を検討したところ、主に核に局在することが示された。次に脂肪細胞への分化能を有する3T3-L1細胞を脂肪細胞へと分化させ、Bcl11bの発現レベルについてmRNAおよびタンパク質レベルで解析を行った。その結果、分化後1~2日で一過的に発現が上昇することが明らかになった。ウイルスベクターを用いてBcl11b発現をノックダウンしたところ、脂肪細胞への分化能の抑制と共に脂肪細胞分化のマスターレギュレーターであるPPARγの発現低下が観察された。その抑制機構の解明のため、PPARγ発現を制御することが知られている転写因子の活性にBcl11bが関与するかどうかをレポーターアッセイにより検討した。その結果、Bcl11bはC/EBPαおよびC/EBPβの活性を促進することが明らかとなった。
脂肪細胞特異的Bcl11bトランスジェニックマウスを作製した。aP2プロモーターを用いた。現時点で9頭のファウンダーマウスの入手に成功している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

申請書の計画通りにおおむね進展している。MEFを用いた解析は現時点では開始出来ていないが、来年度に作製予定であった脂肪細胞特異的Bcl11bトランスジェニックマウスについては、既に9頭のファウンダーの入手に成功している。

Strategy for Future Research Activity

計画書にそって研究を遂行する。
C57BL/6バックグラウンドのBcl11b欠損マウスを作製したところ、ヘテロマウスでも体の大きさが20%程度小さくなった(BALB/Cバックグラウンドではそのような傾向は見られなかった)。体の大きさを揃えるためにC57BL/6とBALB/CのF1を作製し、解析を行う。

  • Research Products

    (1 results)

All 2012

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Bcl11bによる脂肪細胞分化制御機構の解析2012

    • Author(s)
      井原悠介
    • Organizer
      日本農芸化学会
    • Place of Presentation
      京都女子大学(京都)
    • Year and Date
      2012-03-23

URL: 

Published: 2013-06-26  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi