2012 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪蓄積の分子基盤における脂肪細胞アポトーシス制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
23126520
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
阪上 浩 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (60372645)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肥満 / アポトーシス / 脂肪細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
脂肪組織での細胞周期制御因子の活性化や発現誘導によって脂肪前駆細胞が増殖することで起こる脂肪細胞数の増加が脂肪蓄積制御の分子基盤の一つとなっているが、この脂肪細胞数を決める他方の重要な制御機構である脂肪細胞死、さらには中枢神経からの脂肪細胞数の制御機序についてはほとんど理解されていない。 本研究では、(1) 高脂肪食を給餌したMfg-e8ノックアウトマウスの脂肪蓄積制御機構における MFG-E8 の生理的意義を明らかとし、(2)MFG-E8を過剰発現させた培養脂肪細胞並びにMfg-e8ノックアウトマウスから単離した脂肪細胞を用いて、マクロファージとの相互作用におけるMFG-E8の役割を解明した。新規アディポカインMFG-E8による脂肪細胞死の制御機構を明らかとし、MFG-E8による脂肪細胞数の制御機構を治療標的とした創薬や医療への応用における基盤が確立された。すなわち「脂肪細胞の肥大化→脂肪細胞アポトーシスの誘導→MFG-E8の分泌→マクロファージによる脂肪細胞の処理」という過程を明らかとし、増殖・分化と細胞死のバランスによる脂肪蓄積制御の分子基盤について統合的な理解が得られた。 以上の脂肪細胞の増殖・分化と細胞死における分子背景の検討による細胞数の制御機構の解析から、脂肪蓄積制御の分子基盤とその破綻の機序の解明によって当該領域の推進に貢献した。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(12 results)