2012 Fiscal Year Annual Research Report
肥満制御に機能する腸間膜生理活性ペプチドの役割
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
23126522
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
伊達 紫 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 教授 (70381100)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 肥満 / メタボリック症候群 / 高脂肪食耐性動物 / 脂肪細胞 / マクロファージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究において、高脂肪食耐性ラットの腸間膜脂肪組織のマクロファージで、生理活性ペプチド;グアニリンとその受容体;グアニルシクラーゼC (GC-C)が特異的に高発現していることを見出した。そこで、グアニリンとGC-Cをマクロファージに高発現させたグアニリン/GC-Cダブルトランスジェニック(Tg)ラットを作出し、高脂肪食に対する反応や脂肪蓄積についての分子機構を検討した。ダブルTgラットは高脂肪食に耐性を示し、基礎代謝や熱産生には有意な差を認めなかったが、行動量や酸素消費量の増加、組織における脂肪酸β酸化の亢進を認めた。また、Tgラットでは脂肪酸合成酵素や脂肪滴形成に関わるタンパク発現が低下しており、脂肪細胞の小型化および肝臓での脂肪蓄積の抑制が認められた。 Tgラットのマクロファージを脂肪細胞と共培養すると、野生型(WT)に比べ脂肪滴の蓄積が顕著に抑制された。また、グアニリン/GC-C発現マクロファージ細胞株との間接共培養でも脂肪滴の蓄積は抑制され、siRNAにて両分子をノックダウンしたマクロファージとの共培養では、脂肪滴の蓄積が回復した。グアニリン/GC-Cマクロファージの培養液をcondition mediumとして用いた培養実験においても、脂肪滴の蓄積抑制が確認され、マクロファージの産生・分泌する脂肪滴抑制因子の探索へと研究を展開している。 本研究は、生体が有する肥満回避のメカニズムを探求したものであり、新たな肥満調節因子の同定へと展開できる成果をもたらした。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Involvement of guanylin and GC-C in rat mesenteric macrophages in resistance to high-fat diet2013
Author(s)
Akieda-Asai S, Sugiyama M, Miyazawa T, Koda S, Okano I, Senba K, Poleni PE, Hizukuri Y, Okamoto A, Yamahara K, Mutoh E, Aoyama F, Sawaguchi A, Furuya M, Miyazato M, Kangawa K, Date Y
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Journal Title
Journal of Lipid Research
Volume: 54
Pages: 85-96
DOI
Peer Reviewed
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