2012 Fiscal Year Annual Research Report
異所性脂肪蓄積機構とマイオスタチンによる脂肪細胞肥大化制御機構の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
23126527
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
土田 邦博 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (30281091)
|
Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 異所性脂肪蓄積 / 間葉系前駆細胞 / 脂肪形成 / 骨形成 / マイオスタチン / 小分子RNA / 組織間相互作用 |
Outline of Annual Research Achievements |
皮下脂肪、内臓脂肪に加えて、体内に蓄積するの第3の脂肪が異所性脂肪である。異所性脂肪は、骨格筋、肝臓、血管壁等の本来脂肪の過剰な蓄積が望ましくない組織に沈着し、体全体の恒常性維持において、インスリン感受性の変化、糖や脂質の代謝に変動を来たし、肥満、糖尿病、動脈硬化病態に関与する。本研究では、骨格筋に沈着する脂肪の基になる脂肪幹細胞の解析を進展させた。マウスやヒト筋組織の間質に筋衛星細胞(筋芽細胞の基になる特殊な体性幹細胞)とは異なった間葉系前駆細胞が存在し、筋内の脂肪沈着、異所性脂肪蓄積に大きく寄与する事が分かった。筋衛星細胞は、従来の報告とは異なり、脂肪細胞分化は示さなかった。発見した脂肪前駆細胞は血小板由来増殖因子受容体α陽性、Sca1陽性、CD90陽性であった。同定細胞は、筋芽細胞の筋管形成にも影響する。次に、マイオスタチンと呼ばれる筋由来のTGF-βファミリーに属するマイオカインの解析を推進させた。マイオスタチンは筋芽細胞の増殖や分化を強力に抑制するためマイオスタチン阻害では著しい筋肥大を生じる。そして、皮下脂肪、内臓脂肪の量が低下し、高脂肪食負荷時のインスリン代謝の悪化や肥満、脂肪肝形成を阻止する。マイオスタチンの作用を仲介する小分子RNAの解析を行い、miR486, 93等が、マイオスタチンによる筋管径の制御に関与する可能性を示唆する結果を得た。また、マイオスタチン阻害により骨密度の上昇が見られる事を、マイクロCTを用いた画像解析で示した。
|
Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|