2012 Fiscal Year Annual Research Report
新奇ストレス環境における摂食抑制とケモカインシグナル
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
23126528
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Medical Science |
Principal Investigator |
種子島 幸祐 公益財団法人東京都医学総合研究所, 生体分子先端研究分野, 主任研究員 (20507678)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | CXCL14 / CXCR4 / ケモカイン / 摂食行動 / ストレス応答 |
Outline of Annual Research Achievements |
我々は、新奇ストレス環境下において、ケモカインCXCL14のノックアウト(CXCL14-KO)マウスの摂食が著しく抑制されるというユニークな表現型を明らかにした。そこで本研究では、新奇ストレス応答に関連がある海馬歯状回とCXCL14レセプターのCXCR4に着目して、新奇ストレス環境における摂食行動についての解析を進めている。本年度は、生化学的な解析で、CXCL14がCXCR4に結合し、これまで知られているCXCR4のリガンドであるCXCL12のケモタキシス活性を阻害するという活性に関して論文発表した。また、CXCR4の新奇ストレス応答に対する機能を明らかにするため、前年度までに繁殖させたCXCR4コンディショナルノックアウトマウスとEmx-Creマウスを掛け合わせることにより、前脳特異的なCXCR4ノックアウトマウスを作出した。このマウスの体重および新奇環境での摂食行動について解析を行ったが、現在のところ有意な差は見られていない。さらに、新奇環境下の摂食行動に関連があるとされる海馬歯状回のニューロン新生を、CXCL14ノックアウトマウスで調べたところ、コントロールに比べ減少する傾向が見られた。最近の研究で、海馬歯状回のニューロン新生がGABA産生ニューロンによっても制御されるという結果が発表された (Song et al., 2012 Nature 489,150-154)。CXCL14は発現するGABA産生ニューロンで強く発現するため、このニューロンにおけるCXCL14シグナルにも着目して研究を進める。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)