2012 Fiscal Year Annual Research Report
摂食障害とストレス
Publicly Offered Research
Project Area | Molecular Basis and Disorders of Control of Apetite and Fat Accumulation |
Project/Area Number |
23126529
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Research Institution | Saitama Medical University |
Principal Investigator |
千田 大 埼玉医科大学, 医学部, 客員講師 (90312842)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | HPA axis / 摂食障害 / ストレス / 遺伝子改変マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
摂食には、視床下部によって制御される生命機能に必要な恒常性を維持するための摂食(homeostatic eating)と、飲食物のおいしさ(味覚や嗅覚、視覚などによる感覚情報)に起因し、前頭葉の神経のネットワーク(人間の精神や思考、情緒を制御する)の影響を受ける嗜好性に基づく摂食(hedonic eating, palatability-induced eating)に分類する事が出来る。摂食障害は恒常性を維持するための摂食の病気ではなく、 「人からどう思われるのか」という意識に関連し、ストレスを背景とした嗜好性に基づく摂食の異常に基づく病気である。ストレスは、CRHシステムを活性化すると共に、視床下部・下垂体・副腎軸(HPA軸)を活性化し、下垂体からのACTH分泌を介して、副腎皮質からグルココルチコイド分泌を誘導して、ネガティブフィードバックを引き起こす。HPA軸の異常と摂食障害との関連を示唆する臨床データが蓄積してきている。申請者らが、世界に先駆けて、作成・解析してきたMC2R KOマウス (Chida et al. PNAS 2007)では、グルココルチコイドが産生されず、ネガティブフィードバックが起こらないために、視床下部においてCRH発現が増強され、高齢で痩せを呈することを見出した。オペラント・レバー押し試験系によって、MC2R KOマウスでは、高脂肪食に対する嗜好性が亢進していること、この嗜好性の亢進がCRHシグナルに依存している事を見出した。これらの結果から、MC2R KOマウスが摂食障害モデル動物として、有用である事を示しており、今後の研究によって、HPA軸が嗜好性に及ぼす分子機構の解明に繋げて行きたい。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Proteomic analysis of a masticatory muscle tendon-aponeurosis hyperplasia: a preliminary study using 2D-DIGE system.2012
Author(s)
Sato T, Nakamoto A, Hori N, Enoki Y, Fukushima Y, Nakamoto N, Sakata Y, Yamanaka H, Chida D, Abe T, Yoda T.
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Journal Title
Journal of Oral and Maxillofacial Surgery, Medicine, and Pathology 2012
Volume: 24(4)
Pages: 185-188
DOI
Peer Reviewed
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