2012 Fiscal Year Annual Research Report
ミヤコグサとダイズ野生種における環境適応に関わる遺伝子基盤の解析
Publicly Offered Research
Project Area | Genetic bases for the evolution of complex adaptive traits |
Project/Area Number |
23128508
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
瀬戸口 浩彰 京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 教授 (70206647)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 種分化 / 開花 / ミヤコグサ / ダイズ / ゲノム比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
① ミヤコグサのRILを対象にしたゲノム比較と開花期関連遺伝子の特定 ミヤコグサの早咲き(Miyakojima MG-20)と遅咲き(Gifu B-129)の組み換え自殖系統を育成して、「早咲き(播種から開花まで33日~35日)」「遅咲き(55日~70日)」を5系統ずつ選抜し、DNAseqでゲノム比較を行った。その結果、4SNPsの多型が開花期に関連しており、これら全4SNPsがChr1の特定の部位に集中していた。この部位の周辺には、開花時期関連の2種類のQTLが位置していることが、かずさDNA研究所による研究で明らかにされており、研究に用いたRILの系においては、このchr.1の特定の部位が開花時期の決定に関わっていることが期待される。また、同定されたSNPのひとつは、まだ公表できないが、その遺伝子型が開花時期や成長に与える影響が大きいと考えられる。 ② 候補遺伝子を対象にしたゲノム比較 ミヤコグサとツルマメの野生系統、アメリカ産栽培ダイズを対象にして、フィトクロムなどの光受容体遺伝子群と、E1, E2(GIGANTEA)の概日時計遺伝子群の多型を解析した。ミヤコグサでは、PHYA, PHYB, PHYE, E1, GIGANTEAに多型がみられ、機能に非常にクリティカルな影響をもたらすドメインに変異がある場合と、機能が不明だが集団内多型としてみられる非同義的置換が混在していた。ミヤコグサにおけるGIGANTEAはこれまで存在すら不明であったが、その位置と構造を特定するとともにアミノ酸配列多型を見出した。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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