2012 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト大腸上皮培養による大腸癌幹細胞の分化破綻機構解析
Publicly Offered Research
Project Area | Development of Novel Treatment Strategies Targeting Cancer Stem Cells |
Project/Area Number |
23130506
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
土屋 輝一郎 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 寄附講座講師 (40376786)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | Atoh1 / 癌幹細胞 / 炎症発がん |
Outline of Annual Research Achievements |
本計画は同時に開発した大腸上皮細胞の初代培養系を応用し癌化モデルによる正常幹細胞由来癌幹細胞の形成を空間的・経時的に解析することで癌幹細胞の特異性、機能維持機構を解明することを目的とする。今年度は計画に従いマウス由来大腸上皮の初代培養を行い、in vitroにおける炎症発がんモデルを確立するため、初代培養細胞にAOM処理を行い、さらに種々のサイトカインにて刺激するなど条件検討を行った。小腸初代培養細胞においてTLR5は基底側に限局して発現しており、フラジェリン添加によりサイトカインを産生することが明らかとなった。一方でTLR4は管腔側に限局して局在しLPS添加による応答は認められなかった。しかし大腸上皮初代培養細胞ではフラジェリン、LPSの両方に応答することが判明し、NFkBシグナルが作動することを確認した。また炎症発がんの特徴である粘液産生がんに着目し、粘液産生に寄与するAtoh1蛋白の機能解析を行い、粘液産生のみならずがん幹細胞性質、抗がん剤耐性機構まで関与することを明らかとした。 以上の成果は当初の研究計画をおおむね順調に遂行しており、ヒト大腸初代培養の確立および幹細胞可視化への条件検討は炎症発がんのモデルだけでなく、種々の病態、疾患予測に有用であると期待される。
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(10 results)
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[Journal Article] The acquisition of malignant potential in colon cancer is regulated by the stabilization of Atonal homolog 1 protein.2013
Author(s)
Kano Y, Tsuchiya K, Zheng X, Horita N, Fukushima K, Hibiya S, Yamauchi Y, Nishimura T, Hinohara K, Gotoh N, Suzuki S, Okamoto R, Nakamura T, Watanabe M.
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Journal Title
Biochem Biophys Res Commun.
Volume: 432
Pages: 175-181
DOI
Peer Reviewed
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