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2012 Fiscal Year Annual Research Report

慢性炎症性疾患発症性差を決める新規分子基盤の探索

Publicly Offered Research

Project AreaMolecular mechanisms for establishment of sex differences.
Project/Area Number 23132502
Research InstitutionGunma University

Principal Investigator

佐藤 隆史  群馬大学, 生体調節研究所, 准教授 (70344934)

Project Period (FY) 2011-04-01 – 2013-03-31
Keywords慢性炎症
Outline of Annual Research Achievements

糖尿病や動脈硬化などの慢性炎症疾患は、その罹患率や病態に明確な雌雄差が認められる。また、これら疾患は男女とも更年期以降に発症するため、加齢に伴う性ホルモン分泌低下との関連が示唆されている。更に近年、慢性炎症において持続する小胞体ストレスが疾患発症に繋がる代謝シグナル異常の主要な原因になることが示された。そこで我々は、慢性炎症病態の性差に性ホルモンを介する内分泌制御が関与する可能性に着目し研究を行った。、まず一つ目として、雄の男性ホルモン受容体の欠損マウス(ARKOマウス)の代謝異常の表現型に関与する代謝シグナル異常と小胞体ストレスの関連を解析した。その結果、雄ARKOマウスの代謝異常は薬剤投与による小胞体ストレス除去により一部改善することが示された。in vitroではARが小胞体ストレス制御の転写因子との相互作用し、その転写を増強することが確認出来た。一方、エストロゲンも小胞体ストレス制御に関わるものの、その作用機序がアンドロゲンとは異なる可能性が考えられ、メカニズムを解析中である。次に二つ目として、アンドロゲン、エストロゲンの2種の性ホルモンが、慢性炎症を如何に制御するかを解析した。我々はその手段として、マクロファージと脂肪細胞の共培養系を用いたin vitro系でサイトカインなどの発現における各性ホルモン作用の影響を解析した。その結果、エストロゲンが幅広い抗炎症作用を持つのに対し、アンドロゲンは特定のサイトカインのみを選択的に発現抑制することが明らかとなり、現在そのメカニズムを詳細に解析中である。以上、本研究では、性ホルモンが慢性炎症やその背景にある小胞体ストレスを制御するメカニズムの一端を新たに解明し、両者の作用メカニズムの違いを明らかにした。今後この研究を端緒に慢性炎症疾患の病態性差の分子基盤解明と新たな治療、創薬の開発に向けた研究を展開していく予定である。

Research Progress Status

24年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (4 results)

All 2013 2012 Other

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Journal Article] Vitamin D receptor in osteoblasts is a negative regulator of bone mass control.2013

    • Author(s)
      Yamamoto Y
    • Journal Title

      Endocrinology

      Volume: 154 Pages: 1008-1020

    • DOI

      10.1210/en.2012-1542.

  • [Journal Article] Uncovering genes required for neuronal morphology by morphology-based gene trap screening with a revertible retrovirus vector.2012

    • Author(s)
      Hashimoto Y
    • Journal Title

      FASEB J.

      Volume: 26 Pages: 4662-4674

    • DOI

      10.1096/fj.12-207530.

  • [Presentation] アンドロゲン受容体欠損マウスの肥満は視床下部の小胞体ストレス制御破綻に起因する2012

    • Author(s)
      佐藤隆史
    • Organizer
      日本内分泌学会
    • Place of Presentation
      名古屋国際会議場
    • Year and Date
      2012-04-20
  • [Remarks] 群馬大学 生体調節研究所 生体情報部門 核内情報制御分野

    • URL

      http://kakunai.dept.showa.gunma-u.ac.jp/kitagawa/

URL: 

Published: 2018-02-02  

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