2012 Fiscal Year Annual Research Report
動的な見かけ制御を応用した実世界の質感制御技術に関する研究
Publicly Offered Research
Project Area | Integrative studies of neural mechanisms and advanced information technologies for perception of material and surface qualities |
Project/Area Number |
23135523
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
天野 敏之 和歌山大学, システム工学部, 准教授 (60324472)
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Project Period (FY) |
2011-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | プロジェクタカメラ系 / 質感制御 / 同軸光学系 / 拡張現実感 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成24年度は研究成果を多くの研究者へ提供するために,試作した質感制御システムの機材構成や設計図,ソフトウェア仕様書などをまとめた.また,ソフトウェアをLinuxやMacOSXなどのOSへ対応させて質感脳情報学データベースで公開した.さらに,平成23年度に明らかになったプロジェクタカメラ系による質感制御における二つの問題,1)コントラストの高い見かけの制御を実現できない,2)環境光によって生じるスペキュラは提案手法で除去することはできない,の解決を試みた. 上記の問題のうち1)については,プロジェクタカメラ系で時系列に得られるキャプチャ画像に対して,最大値やメディアンなどの非線形フィルタを適用して制御を安定させることで解決した.その結果,コントラストの高いシーンにおいても,光沢感と透明感などのパラメトリックな質感操作が実時間で適用可能な技術を確立した. 2)の問題については,光学的な仕組みから原理的に解決不可能であるが,光沢を持つ対象物体であってもプロジェクタからの投影光によって発生するスペキュラは,1)の解決により確立したコントラストの高いシーンに対する質感操作技術により十分抑制可能であることか確認された.ただし,ユーザの視線方向とプロジェクタカメラ系の光軸が一致している場合には,スペキュラの周囲を明るくする制御を行うことでこの問題を改善できる可能性もあり,平成25年度から新たに実施する新学術領域研究,質感脳情報学公募研究,ライトフィールド投影を用いた質感制御を進めて行く過程で解決方法が得られるものと思われる. 研究成果の発表については,研究代表者の異動に伴い被験者実験が完了していないために論文執筆は遅れているが,成果のうちのある発表ではHonorable mentionを受賞し,デモ展示も予定通り実施できたことなどを鑑みるとおおよそ目標通り研究を完了することができたと言える.
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Research Progress Status |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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