2023 Fiscal Year Annual Research Report
更年期の母の育児に関する実態調査と脳神経基盤の解明~サポートシステム構築に向けて
Publicly Offered Research
Project Area | Lifelong sciences: Reconceptualization of development and aging in the super aging society |
Project/Area Number |
23H03901
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
石井 礼花 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 知的・発達障害研究部, 室長 (40609020)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 更年期 / ペアレントトレーニング / 育児 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1更年期の母の育児の実態把握と社会サポートネットワークのインタビュー調査:更年期に育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)に対し、育児についての社会サポートネットワークのインタビュー調査(コンボイ法)を行った。研究2更年期の育児中の母の脳神経基盤の解明:更年期に育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)に対し、3テスラMRIで脳構造画像、拡散テンソル画像、安静時機能MRI画像を撮像した。研究3更年期の母子の愛着に関連する脳神経基盤の解明: 研究2と同じ参加者の児に対し、3テスラMRIで脳構造画像、拡散テンソル画像、安静時機能MRI画像を撮像した。研究4更年期の母への育児サポートシステムの構築: 医療機関の医療スタッフ28名に対し、ペアレントトレーニング実施者養成研修を行った。ペアレントトレーニングの効果についての予備研究を論文化し、Psychiatry and Clinical Neurosciences.に出版した。教材としてテキストの改変、ロールプレイビデオの作成も進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インタビュー、MRI撮像について、育児中の女性35名(定型発達児11名、ADHD24名)、更年期前に育児中の女性66名(定型発達児21名、ADHD45名)と目標である人数を達成した (更年期の定型発達児の母以外)。 またサポートシステムであるペアレントトレーニングについて、教材や、ロールプレイビデオの開発を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
更年期の定型発達児の母については、さらに、ポスター配布や縁故法などでインタビューへの協力をお願いしてインタビューとMRIへのご協力を推進する。 インタビューの内容を踏まえて、ペアレントトレーニング教材やビデオ教材の内容を発展させる。
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