2023 Fiscal Year Annual Research Report
S isotope analysis of vermilion in ancient China
Publicly Offered Research
Project Area | A New Archaeology Initiative to Elucidate the Formation Process of Chinese Civilization |
Project/Area Number |
23H03919
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
斎藤 誠史 東京大学, 総合研究博物館, 特任研究員 (80637588)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 辰砂 / 朱 / 硫黄同位体比 |
Outline of Annual Research Achievements |
硫化鉱物である辰砂を粉末化した赤色顔料の朱は、仰韶文化期から中国の墳墓において施朱に用いられた。古代中国における朱の交易路を復元するために、当時から採掘が行われていたと推定される中国国内の主要な産地から採集された辰砂、および中国各地の墳墓から出土した朱の硫黄同位体分析を進めている。当該年度は、前年度に前処理を完了した辰砂および朱の同位体分析を行った。この結果、西周および東周時代の墳墓から出土した朱の産地を推定する上で重要な予察的知見を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度に予定していた同位体分析を完了したため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き試料の分析を進める。また得られた結果について迅速に学術論文として公表する。
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