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2023 Fiscal Year Annual Research Report

貧困による子どもへの影響を緩和する夜間保育施設の役割と可能性に関する研究

Publicly Offered Research

Project AreaEstablishment of Child Poverty Research
Project/Area Number 23H04454
Research InstitutionSapporo Otani Junior College

Principal Investigator

大澤 亜里  札幌大谷大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30760227)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2025-03-31
Keywords夜間保育施設 / 保育の質 / 子どもの権利 / 貧困
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、認可および認可外の夜間保育施設が保育の質を向上させ、貧困による子どもへの影響を緩和し、子どもの権利を保障する社会的資源として機能するために必要な制度的拡充について検討することを目的としている。本年度は設定した課題二つの内の一点目、夜間保育施設における保育の質の実態を把握するために、三つの調査を2023年10月から2024年3月にかけて実施した。なお本研究では保育の質を「条件の質」「実施運営の質」「プロセスの質」の三要素で捉える。
一つ目の調査は、「条件の質」および「実施運営の質」を把握するために、認可保育所、企業主導型保育事業所、事業所内保育施設、それ以外の認可外保育施設の代表者を対象に実施した夜間保育施設の運営および保育環境に関するアンケート調査である。この調査を通して各施設の概況、職員および利用者(子ども・保護者)の概況、機関連携や研修機会等について把握した。
二つ目の調査は、「条件の質」に関わる夜間保育施設の職員の労働環境に関するアンケート調査で、保育業務を担う職員を対象に実施した。この調査を通して、夜間保育施設で働く職員の保有資格や経験年数、労働時間や休暇、給与、研修への参加といった労働環境について把握した。
三つ目の調査は、「プロセスの質」や「実施運営の質」に関わる日々の保育実践や各施設の取り組み、保育者と子ども・保護者の関係性などについてのインタビュー調査で、夜間保育施設の代表者および職員を対象に実施した。
認可外保育施設も含めて市全体の夜間保育施設を対象に実施した調査は皆無である。今後、保育者の労働環境の実態調査等の先行研究を参考に、分析および検討を行い、次年度に研究成果の報告を実施する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究計画書にて1年目に予定していたアンケート調査およびインタビュー調査を全て実施することができたが、アンケート調査の実施時期が2ヶ月遅れたため、その後に予定をしていたインタビュー調査の時期も遅れ、今年度中に調査結果を報告することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

今後は本年度の調査の分析、検討を行い、学会発表および論文の執筆に取り組む。
また2年目に予定をしている本研究の二点目の課題、夜間保育施設を利用している保護者のニーズを把握するための調査を実施する。研究計画の段階ではインタビュー調査を予定していたが、代表者および職員への聞き取りから、保護者へのインタビュー調査は、時間調整等の難しさから協力可能な保護者はごく少数であり、実施が困難である判断した。そのため、より多くの保護者のニーズを把握することができるように、アンケート調査を実施することを検討している。

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Published: 2024-12-25  

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