2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of screening technology for autologous components using immunosensor arrays
Publicly Offered Research
Project Area | Reevaluation of self recognition by immune system to decipher its physiological advantages and pathological risk |
Project/Area Number |
23H04796
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
舘野 浩章 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ長 (30450670)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 免疫センサー / 糖鎖 |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトに発現する糖鎖認識タンパク質として150種類以上が知られており、その多くが免疫細胞に発現する免疫センサーである。糖鎖認識活性を持つ免疫センサーはどのような自己由来成分と相互作用しうるのか?この問いに答えるべく、本研究では免疫細胞に発現する糖鎖認識タンパク質、及び代表的な免疫センサーの組換え体を調製、アレイ化することで、免疫センサーアレイを開発する。次に免疫センサーアレイを用いて各種細胞と相互作用する免疫センサー群を同定する。そして免疫センサーと相互作用した自己由来成分を免疫センサー固定化ビーズで濃縮し、LC-MS/MSで各免疫センサーと相互作用するダメージ関連分子を同定する。本年度はヒトに発現し、糖鎖に結合する活性を有する免疫センサーとして、Siglec、C型レクチン、Galectinなど約50種を選定し、発現ベクターを作製した。次にHEK293T細胞もしくは大腸菌を用いて組換えタンパク質を発現、精製した。そしてそれぞれのヒトレクチンにDNAバーコードを融合させることで、DNAバーコード標識ヒトレクチンライブラリーを構築した。本ライブラリーをヒト癌患者組織に反応させ、組織中に含まれる個々の細胞への反応性を一斉解析した。特に癌サブタイプや癌関連線維芽細胞に反応し、免疫細胞に発現するヒトレクチンを同定した。一方、Siglec、C型レクチン、Galectinなどのヒトレクチンをスライドグラス上に固定化したヒトレクチンアレイを開発した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り研究成果が得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は構築したヒトレクチンアレイを用いて癌組織を解析し、癌、CAF、免疫細胞などに反応するヒトレクチンを一斉同定する。そしてプロテオミクスにより糖タンパク質リガンドを同定するとともにヒトレクチン-細胞間相互作用の機能を明らかにする。
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