2013 Fiscal Year Annual Research Report
ハドロン励起状態の性質と構造における有効自由度の解明
Publicly Offered Research
Project Area | Quest on new hadrons with variety of flavors |
Project/Area Number |
24105706
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
慈道 大介 首都大学東京, 理工学研究科, 准教授 (30402811)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 理論核物理 / ハドロン分子状態 / エキゾチックハドロン / 共鳴状態の複合性 / 光生成反応 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
本研究は、ハドロン励起状態(特にエキゾチックハドロン)の構造を、ハドロン動力学による記述とクォーク動力学による解釈とを相補的にとり、個々のハドロンにとってどのような自由度が本質的かを明らかにすることを目的とする。今年度の研究では、反K中間子と核子の準束縛状態と考えられるΛ(1405)共鳴状態の構造を中心課題に、生成反応の散乱断面積の計算やハドロン複合系の記述法やその判定法についての理論的考察を行った。 1. Λ(1405)の生成反応計算。J-LabやSPring8におけるΛ(1405)光生成反応実験を考察するために、散乱断面積の理論計算を行った。Λ(1405)の光生成機構を有効ラグランジアンの方法でモデル化し、Λ(1405)のエネルギースペクトラムはカイラルユニタリー模型で得られた振幅を用いた。実験で得られているΛ(1405)のエネルギースペクトラムは、カイラルユニタリー模型で得られているもので矛盾なく説明することができ、光生成反応の主成分は、KbarNチャンネルから作られるΛ(1405)であることが分かった。ただ、生成機構は単純でなく、現象論的に接触相互作用を入れないと散乱断面積を再現することが出来なかった。このことより、Λ(1405)光生成機構に核子励起状態の効果などが重要な寄与を与えていると予想される。 2.共鳴状態の理論的考察。共鳴状態の内部構造の変化をしらべるために、Neuman-Wigner の交差則を共鳴状態への拡張を行った。2準位模型を例にとり、複素エネルギーを持つ2準位からなる系について、性質の変化を制御するパラメータを導入し、性質の変化を追跡した。制御パラメータの複素平面上に存在する"exceptional point"が、構造を議論する上で重要な役割を演じ、共鳴状態の性質の変化が複素数の制御パラメータの幾何学的構造で議論が出来ることを示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)
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[Journal Article] Exotic hadrons and hadron-hadron interactions in heavy ion collisions2013
Author(s)
Akira Ohnishi, Sungtae Cho, Takenori Furumoto, Tetsuo Hyodo, Daisuke Jido, Che Ming Ko, Su Houng Lee, Marina Nielsen, Takayasu Sekihara, Shigehiro Yasui, Koichi Yazaki
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Journal Title
Nuclear Physics A
Volume: 914
Pages: 354-359
DOI
Peer Reviewed
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