2013 Fiscal Year Annual Research Report
フロー系を用いる骨格形成反応の開発と有機合成の効率化
Publicly Offered Research
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
24106703
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
土井 隆行 東北大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (90212076)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | フロー合成 / マイクロリアクター / 部分還元 |
Research Abstract |
生物活性環状デプシペプチドspiruchostatin Aおよびlargazoleに含まれる光学活性ヒドロキシカルボン酸について,フロー合成を活用した時間的および空間的集積化による合成法の開発を目的とした.これまでに不飽和エステルからエナールへの部分還元を独自に構築したフロー合成システムを用いることで達成している.そこでチオールの1,4-付加と続くHorner-Wadsworth-Emmons (HWE)反応による不飽和エステル合成,エナールを用いた不斉アルドール反応のフロー合成化を検討した.その結果,1,4-ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)を固相担持塩基として用いたフロー合成法を開発することで,アクロレインに対するチオールの1,4-付加により得られるアルデヒドをそのままHWE反応に付すことができ,対応する不飽和エステルを良好な収率で合成できることを見いだした.また,エナールを用いた不斉アルドール反応についてそのフロー合成を検討し,従来のバッチ式と変わらない収率と選択性で望むアルドール体を得るフロー合成法を確立した. これらの結果を総合すると,spiruchostatin Aおよびlargazoleに含まれる光学活性β-ヒドロキシカルボン酸について,その一連の合成工程をフロー合成化することに成功した.特に,連続的な1,4-付加―HWE反応では,異なるHWE試薬を用いることで多種多様な不飽和エステルを合成することができ,spiruchostatin Aの多様性指向型合成への展開が期待できる.
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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