2013 Fiscal Year Annual Research Report
空間的反応集積化と多重反応を用いた超効率的天然物合成法の開発
Publicly Offered Research
Project Area | Organic Synthesis based on Integration of Chemical Reactions. New Methodologies and New Materials |
Project/Area Number |
24106735
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大石 徹 九州大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (90241520)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | マイクロフローリアクター / カルボアニオン / 空間的反応集積化 / ポリエーテル / 天然物 |
Research Abstract |
梯子状ポリエーテルの合成法のひとつとして、鈴木-宮浦カップリング反応が利用されている。すなわち、エキソオレフィンに対してヒドロホウ素化を行い、パラジウム触媒を用いてエノールトリフラートとカップリングする方法である。しかし、ヒドロホウ素化を経由する方法では、核間メチル基を有する系には適用することができない。一方、ハロリチオ交換反応を経由する有機ホウ素化合物の合成法も知られているが、生じた有機リチウム化合物がβ脱離を起こしてしまうため、この方法も利用できない。そこで本研究では、核間メチル基を有する梯子状ポリエーテルの合成にマイクロフローリアクターを利用することにした。すなわち、マイクロフローリアクーを用いることで、ヨウ化物からハロリチオ交換反応によって生じた有機リチウム化合物が分解する前に求電子剤であるベンズアルデヒドと反応させることが可能かどうか検討することにした。 まず、ヨウ化物を用い、モデル実験としてベンズアルデヒドとのバッチでのカップリングを検討した。しかしながら、目的のカップリング成績体6は得られず、β脱離が進行したオレフィン7が52%得られ、また原料が38%回収された。アルキルリチウム5からのβ脱離の速度が速いと考え、マイクロフローリアクターを用いてこの反応を行うことにした。ヨウ化物4のTHF溶液の流速を3.0 mL/min、t-BuLi溶液の流速を1.5 mL/min、ベンズアルデヒド溶液の流速を3.0 mL/minに設定し、-78 ℃で反応を行った。しかし、カップリング成績体は得られず、β脱離体7が42%得られ、原料が25%回収された。現有のリアクターでは限界があると考え、A01班のと共同研究を行い、より単純なモデル分子を用いた反応を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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