2013 Fiscal Year Annual Research Report
地震発生帯物質循環への海洋地殻の寄与
Publicly Offered Research
Project Area | New perspective of great subduction-zone earthquakes from the super deep drilling |
Project/Area Number |
24107702
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山口 飛鳥 東京大学, 大気海洋研究所, 助教 (30570634)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 沈み込み帯 / 付加体 / 海洋地殻 / 変質 / 遠洋性堆積物 |
Research Abstract |
1.四万十帯牟岐メランジュ・槇峰層、美濃帯金山ユニット・舟伏山ユニットに算出する変質した玄武岩体の野外地質調査および実験用の試料採取を行った。その結果、玄武岩の変質様式や玄武岩下底断層の変形・流体移動様式について、付加深度や付加体の形成年代に応じた系統的な差異があることが判明した。また、特に美濃帯のような古い年齢の海洋プレートが沈み込んで形成された付加体において、玄武岩を整合的に覆う遠洋性堆積物(チャート)の続成が玄武岩内での高間隙水圧発生に大きく寄与した可能性があることが、露頭の産状から示された。 2.玄武岩の変質組織および遠洋性堆積物の続成組織について、電子プローブマイクロアナライザーを用いた化学組成マッピングを行った。現世海洋地殻(南海トラフC0012地点)の玄武岩では、噴出時の脱ガスにより生じた気泡の大部分がサポナイトにより充填されていることが判明した。また美濃帯のチャートでは、シリカ鉱物相転移に伴い石英およびカルセドニーが間隙を充填し、間隙率が極端に低くなることが判明し、論文投稿準備中である。 3.高知コアセンターのMIS-235-1-55-035 型小型圧密透水システムを用いて、玄武岩および美濃帯チャートの間隙率および浸透率を測定した。C0012地点の玄武岩の間隙率は10~20%程度あるのに対し、美濃帯チャートのそれは2.3%以下であった。浸透率測定においては間隙流体として窒素ガスを用い、封圧5~120MPaで実験を行った。玄武岩の浸透率は10^-17~10^-19程度であったが、チャートの浸透率はそれより低く測定限界に近い10^-22程度を持つものが見られた。 4.今後、玄武岩からの脱水反応と遠洋性堆積物のキャップによる間隙水圧上昇をモデル化する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(20 results)
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[Journal Article] Contrasts in physical properties between the hanging wall and footwall of an exhumed seismogenic megasplay fault in a subduction zone-An example from the Nobeoka Thrust Drilling Project2013
Author(s)
Hamahashi M, Saito S, Kimura G, Yamaguchi A, Fukuchi R, Kameda J, Hamada Y, Kitamura Y, Fujimoto K, Hashimoto Y, Hina S, Eida M
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Journal Title
Geochemistry, Geophysics, Geosystems
Volume: 14
Pages: 5354-5370
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] Nanograins, roughness and organic matters on a glossy fault surface with striation – An example from an exhumed subduction megasplay fault, the Nobeoka Thrust, Japan2013
Author(s)
Yujin Kitamura, Gaku Kimura, Jun Kameda, Asuka Yamaguchi, Yui Kouketsu, Mari Hamahashi, Rina Fukuchi, Yohei Hamada, Koichiro Fujimoto, Yoshitaka Hashimoto, Saneatsu Saito, Ryoji Kawasaki, Hiroaki Koge, Mayuko Shimizu, Takenao Fujii
Organizer
AGU fall meeting
Place of Presentation
San Francisco
Year and Date
20131209-20131213
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