2012 Fiscal Year Annual Research Report
両親媒性含遷移金属ロタキサンを用いる分散系の制御-温度可逆ゾルゲル相転移
Publicly Offered Research
Project Area | Coordination Programming - Science of Molecular Superstructures for Chemical Devices |
Project/Area Number |
24108711
|
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
小坂田 耕太郎 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (00152455)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | パラジウム / ゲル / ミセル / 大環状化合物 |
Outline of Annual Research Achievements |
環状有機分子、軸分子からなるサブナノ~ナノサイズのロタキサン分子種や分子集積体を合成し、これらを配向制御した集合体のゲル化の解明を目的としている。本年度は新しい大環状有機分子を合成し、その構造によって二次元、三次元へと異なる要因によって配列制御することを明らかにした。さらに、πアリルパラジウム及びフェロセニル基などの有機金属部分構造を有するロタキサンを合成し、前者はその特異な反応性、後者は酸化還元に対する応答を明らかにした。これらの結果は学会発表、論文発表によってすでに発信した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
πアリルパラジウム部分構造を有する新しい両親媒性分子及びフェロセニル部分構造を有する新しい両親媒性分子を合成し、そのミセルとしての集合状態を比較した。後者はゲスト化合物の添加、化学酸化によるフェロセニル基の疎水性減少を示すことがわかった。これらは、本研究の目的達成のために重要な知見である。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度までの期間で多種類の界面活性能をもつロタキサン、大環状有機分子を合成し、そのミセルやゲルとしての集合状態を明らかにしてきた。次年度は最終年度であることもあって、これらの成果を系統的にまとめられるように、必要な実験に焦点をあてての実験研究を行う。
|
Research Products
(7 results)