2013 Fiscal Year Annual Research Report
てんかん発症に伴う脳内温度環境変化と病態悪化のクロスリンク
Publicly Offered Research
Project Area | Brain Environment |
Project/Area Number |
24111507
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
柴崎 貢志 群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20399554)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | TRPV4 / てんかん / パッチクランプ / 脳内温度 / 冷却 |
Research Abstract |
部分てんかんモデルマウスから脳スライス標本を作製し、ホールセルパッチクランプ法により、記録細胞のTRPV4活性化電流や膜電位を測定した。同時にガラス電極内に入れたFura-2を用いて、Ca2+-イメージングを行い、細胞内Ca2+濃度の定量化を行った。これらの実験により過活動神経において、細胞外環境(脳内温度)がどのように変化し、脳内温度センサー・TRPV4を介して、細胞内Ca2+濃度や膜電位といった細胞内環境がどのように異常化していくのかが明らかになった。また、脈絡叢上皮細胞(CPEC)におけるカルシウム活性化クロライドチャネルの機能的発現を初めて観察し、その分子実体がアノクタミン(ANO)であることを明らかにした。脈絡叢ではANO1、ANO4、ANO6、ANO10の発現が示唆された。これらの内、ANO1は最もカルシウム感受性の高いチャネルである。そこで、HEK293T細胞を用いてGSK誘発性クロライド電流を測定した結果、TRPV4とANO1を共発現する細胞では細胞外カルシウム依存的に電流が著しく増大した。しかしながら、このような機能連関はANO4、ANO6、ANO10との共発現では有意でなかった。また、単離したCPECにおいてGSK誘発性クロライド電流を測定した結果、ANO1/ANO2阻害剤によって抑制されるクロライド電流が観察された。脈絡叢においてANO2発現は示唆されなかったため、TRPV4-ANO1連関はCPECにおいても機能的であることが示された。これらの結果からTRPV4-ANO1連関は脳脊髄液分泌に影響すると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)