2012 Fiscal Year Annual Research Report
アンチセンス鎖の分子機能解析
Publicly Offered Research
Project Area | Functional machinery for non-coding RNAs |
Project/Area Number |
24115702
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Innovative Areas (Research in a proposed research area)
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
村上 浩士 中央大学, 理工学部, 教授 (80262020)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 遺伝子 |
Research Abstract |
最近のゲノム解析からタンパク質をコードしている領域のみならず、その他の大部分のDNAは転写されていることが明らかになってきた。一方、予想以上に少ない遺伝子から多様なタンパク質が選択的スプライシングにより生成される。しかし、多く生物において選択的スプライシングがどのように制御されているかはあまり明らかにされていない。 減数分裂特異的なフォークヘッド型転写因子であるMei4は、第一減数分裂の開始、遺伝子組み換えや胞子形成に必要である。Mei4は減数分裂中期に転写される遺伝子のほとんどを制御しているマスター転写因子として知られている。最近、Mei4が細胞周期制御の中心的な役割を果たすCdc2の活性化因子であるCdc25の遺伝子の転写を直接誘導することで、第一減数分裂の開始を制御していることを明らかにした。 また、新たなMei4が制御している因子を同定するために、Mei4を破壊した株を用いてタイリングアレー解析を行った。この実験では同調的に減数分裂を誘導するために、温度感受性pat1変異株を用いて行った。すると、多くの遺伝子にアンチセンス鎖の転写産物が存在していた。そこで、この遺伝子を調べたところ、そのほとんどが減数分裂に特異的にスプライシングされるMei4のターゲットであった。 このアンチセンス鎖の役割を解明するために、アンチセンス鎖の発現のみを抑えるようにプロモーターを置換して、解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Mei4が発現制御している減数分裂特異的遺伝子の発現調節に減数分裂に特異的なスプライシング制御が知られている。ゲノム全体でMei4に依存して発現制御される遺伝子のmRNAを調べた結果、アンチセンス鎖の転写産物が存在していた。
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Strategy for Future Research Activity |
この研究をさらに進展させるため、アンチセンス鎖の機能解析を行う。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Transient structure associated with the spindle pole body directs meiotic microtubule reorganization in S. pombe.2012
Author(s)
Funaya C, Samarasinghe S, Pruggnaller S, Ohta M, Connolly Y, Müller J, Murakami H, Grallert A, Yamamoto M, Smith D, Antony C, Tanaka K.
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Journal Title
Curr Biol.
Volume: 22
Pages: 562-574
DOI
Peer Reviewed
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